4歳の娘が喜ぶお片付けキーワード
夜8時を過ぎ、そろそろ寝る時間。娘はブロックや折り紙を部屋いっぱいに散らかして、おままごとで遊んでいます。いつも通りの光景に私は「フー……」と一息吐いて、いつも通りに大声を張り上げようとしました。
そのときふと、「何か他の言い方できないかな」と思った私。「あ、そういえば……」。
よく行く公園で、小学生たちがボールを使って盛り上がっていたゲームを思い出しました。確か、あれはポイント制で、どっちが早く10ポイントを取るかのゲーム。これがヒントになりました。
私はいつもの大声をやめ、娘にこう声をかけました。「おもちゃを1個片付けたら、1ポイントのゲームをしよう!」。
思ったとおり、娘は「ポイント」と「ゲーム」という単語に反応。私は続けて「ママが一番多くポイントを取るぞ~」と言うと、娘は慌てておままごとをやめて、お野菜や食器のおもちゃをあっという間に片付けました。それから娘は「これ(ブロック)も私が片付けるから、ママは触らないで!」と言うのです。「はいはい、わかりました」と、思わず笑ってしまう私。
私はこれまで片付けのたびに声を張り上げ、体力を消耗し、気持ちもヘトヘトになっていました。小学生たちがくれたヒントのおかげで、娘の片付けスピードが10倍になるなんて! 今では毎日のように、このポイントゲームを利用してお片付けしています。「今日は負けないよ!」と笑いながら声を張り上げている私です。
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イラスト/森田家
著者:下園ひかり
4歳の娘、1歳の息子、夫との4人暮らし。バックパッカーとして2年間で25カ国を周遊した経験あり。さまざまな国で生活した経験から、常識に捉われない育児を実践中。自身の育児経験をおもしろ話にして情報発信するブロガー兼ライター。