長女の出産は難産で、母子ともに危険な状態でした。産後も長女の病院通いが必要で、その無理がたたったのか、長女の体調が落ち着いてきた生後3カ月目くらいに自律神経失調症を発症してしまいました。今回はそのときの様子をお伝えします。
産後、休むことができなかった日々
長女を出産したときは、33時間におよぶ難産で母子ともに危険な状態でした。私も疲労困憊、赤ちゃんは無呼吸発作を起こし、大きな病院へ緊急搬送されました。赤ちゃんはNICUに入院しなんとか命を取り留めましたが、数週間の入院となるため、毎日母乳を届ける必要がありました。
私は歩くのがやっとの状態でしたが、「赤ちゃんのために!」と必死の思いで病院に通いました。その甲斐があってか、1カ月弱で赤ちゃんは無事に退院することができました。
落ち着いたころ、朝起きると心臓がバクバク
赤ちゃんが退院し、一緒に過ごせることはうれしかったのですが、育児は戦い。抱っこをしておっぱいを吸わせていない限り、ずっと泣いていました。ミルクもあげましたが、まとまって眠ってはくれず、体力的にも精神的にもつらい日々が続きました。
そんな生活にも慣れた生後3カ月ごろ、今度は私自身に変化が。早朝、心臓がバクバクして目覚めるようになったのです。
診断は「自律神経失調症」
妊娠中も動悸がすることがあったので一時的なことかと思いましたが、早朝の激しい動悸が1週間以上続き、起き上がれなくなってしまいました。赤ちゃんのお世話もままならないまま、気付くと午後になってしまう日々が続きました。
病院へ行く気力すらなかなか出てこなくて、2週間後に受診。医師からは「自律神経失調症」と診断されました。安静にするように言われ、できるだけ赤ちゃんと横になるようにして、1カ月ほどで症状は治まっていきました。
産後は無理をしない、目を使わないほうがいい、冷水に触れないほうがいいとは言われますが、本当にそうだと思います。事情があって叶わないこともあるかもしれませんが、産後は無理をせずにできるだけゆっくりと休養をとることをおすすめします。(TEXT:石原みどり)
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。