「これ使って」と友だちがくれたもの
大学時代、私が生理痛でつらそうにしていると、友だちが「よければこれ使って」とあるものを手渡してくれました。それは、私が好きな赤いドット柄の生地で作られた、ナプキンを入れられるかわいいミニポーチ。
とてもかわいいデザインで私はテンションが上がりました。友だちは「こういうの持っていたら、生理中でも気分が晴れるでしょ。ポケットにはティッシュも入れられるし、便利だよ」と言ってくれました。そんなやさしい彼女のひと言で、どんよりした気分が一気に晴れたのを覚えています。友だちには感謝してもしきれません。そして同時に、私もこんなアイテムを作ってみたいと思うようになったのです。
ハンドメイドが好きなおかげで
私はもともとハンドメイドが好きで、雑貨市に出品したり通販で売ったりしていました。そこで、ナプキンポーチを作ってみることに。チェックや花柄、さわやかなストライプなどいろいろな生地でトライ。そして、友だちがしてくれたように、私も生理でつらい誰かにプレゼントしたいと思っていました。誰にあげようかなとイメージしながら作るのはとても楽しかったです。
完成したポーチを仲のいい友だちやバイト先の子にあげると、みんなとても喜んでくれました。意外とちゃんとした生理用のポーチを持っている子は少なく、バッグの内ポケットや化粧ポーチにナプキンを忍ばせている子が多かったので、ナプキン専用のポーチは重宝されたようなのです。
同じようにハンドメイドが好きな子は、自分でも作ってみると言うようになり、気づけば私の周りでは生理用ナプキンポーチが大流行! 友だちのグッドアイデアをきっかけに作ったポーチは、通販に出してもとても人気がありすぐに完売。「あるようでなかった」と、お客様からの評判もよかったです。
私の場合、生理は5日ほどで終わりますが、本当につらいときはその5日を耐え忍ぶのが苦しいときもあります。おなかも痛いし気分が沈みがちです。そんな中、お気に入りのナプキンポーチがあると、気分が高まりました。友だちの素敵な親切心には今でも感謝しています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/前のはるか
イラスト/sawawa
監修/助産師 松田玲子
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