受験当日の真夜中に起きたハプニング
どの教科もきっちり勉強し、体調管理も怠らず、万全な状態で大学受験に臨んだ私。入試の前日から、受験する大学近くのホテルに宿泊しました。その日の夜中の2時ごろです。おしりに冷たい感覚があり目が覚めました。なんと突然生理が始まってしまい、経血でシーツが真っ赤になっていたのです。慌てた私はまずシーツをはがして洗面所に持ち込み、必死に手洗いしました。
明け方になりようやく洗い終わりましたが、この時間から寝てしまうと入試に遅刻すると思い、そのまま身支度を整え出発時間まで待つことに。もちろん、試験中に経血が漏れないよう、大きなナプキンをつけました。寝不足ではあったものの、緊張から目がさえた状態でした。受験会場に到着すると、同じ高校の男子生徒の姿を見て、絶対に負けられない!と意気込みました。
試験真っ最中にもまさかの事態が!
1教科目が終わり、まあまあの手応えを感じて2教科目に臨みます。しかし、気合いを入れすぎて、うっかり休憩時間にトイレへ行くことを忘れてしまったのです。試験中におしりが経血で濡れていく感覚があり、私は頭が真っ白に。「もし経血が漏れてしまったらどうしよう」と、内心、試験どころではなくなってしまいました。終了の合図と同時にトイレに駆け込むと、少し経血が漏れていましたが、紺色のスカートをはいていたのであまり目立たずひと安心。
その後、昼休みを終え、3教科目の試験に取り組んでいたときのことです。問題を解いていると、だんだんまぶたが重くなります。私はもともと生理中に眠くなりやすい体質ですが、このときは夜中にシーツを洗って寝不足になったことが災いしました。
この日のために必死になって勉強してきたというのに、あろうことか私は受験中にそのまま居眠りをしてしまったのです。ハッと目が覚め、解答用紙を見ると、そこにはミミズのような意味不明の線が。すでに試験終了間際。正しい答えはほとんど書けていませんでした。
受験結果はもちろん…
受験の結果は不合格。クラスの男子たちが合格して喜んでいる中、私は悔しい気持ちでいっぱいで、このときばかりは生理を恨みました。生理さえなければ、私だって合格できたはずのに……。そう思いましたが、高校の先生にもクラスメイトにも、入試で起きた生理トラブルについて話すことはできませんでした。結果、私は第2志望の大学に進学しましたが、このときのことは今でも悔しさが残ります。
受験当日の真夜中にシーツを汚し、試験中には経血漏れにさいなまれ、居眠りまでして大学受験に大失敗した私。それ以来、生理周期をカレンダーにメモしたり、生理中は睡眠を長めに取ったりと、体調管理に気をつけるようにしています。
著者/山辺満乃
イラスト/赤身まぐろ
監修/助産師 松田玲子
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