違和感を覚えて
中学の修学旅行は3泊4日で、1日目は何事もなく楽しく過ごせていました。2日目の朝、おなかに少し痛みを感じましたが、すぐに治ったのでそれほど気にはしていなくて……。
その後、おなかに違和感を覚え始めたのは昼過ぎです。昼食後、おなかが重たいような感覚がありました。急いでトイレに駆け込みましたが特に生理がきたわけでもなく……。環境の変化かな?くらいに感じていたのです。
まさかの生理
それから3日目の朝、おなかの痛みを感じて目が覚めました。トイレに行き、下着を確認すると少しの経血が。私は、トイレットペーパーをナプキン代わりにセットしてトイレから出ました。幸い、ズボンや布団に経血は着いておらず安心。そして、急いで自分の荷物を確認して、ナプキンを探しました。
しかし、生理予定日が1週間後だったので、ナプキンを荷物に入れるのをすっかり忘れてしまっていて……。「どうしよう……」とひとり慌てていると、仲の良い友人が声をかけてくれました。
友人のおかげで
友人に、生理がきてしまったことと、ナプキンを忘れたことを正直に伝えました。すると友人は自分の荷物からナプキンを出して私にくれたのです。友人は生理予定日が修学旅行と被っていたので持ってきていたそう。
私は友人のおかげでなんとかナプキンを着けることができました。3日目は自由行動だったので、同じ班の友人にも相談して薬局へ寄ることに。みんな私のことを心配してくれ、うれしさと同時に申し訳なさもあり涙が出たことを今でも覚えています。
班の友人は泣いている私を笑顔で慰めてくれました。友人の助けがあったおかげで、その後は楽しい修学旅行を過ごすことができた私。友人には今でもとても感謝しています。この件があって以降、予期せぬ生理があった場合に備えて、どこに行くにしてもかばんにナプキンを入れておくようになりました。
著者/櫻井 藍
イラスト/すうみ
監修/助産師 松田玲子
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