幼稚園を早退したちひろちゃんですが体調も回復したので、翌日はいつも通り登園しました。
ちひろちゃんを送り、担任のさい子先生に「熱もなく、元気で……」と幸さんが言いかけたところ「そうだと思ってました」とさい子先生。
さい子先生いわく、ちひろちゃんは給食の前に必ずおなかが痛いと訴え、量を減らすことがわかると治る、つまり「仮病」を使っていると言うのです。さらに、幸さんと夫との関係がうまくいっていないことに触れ「そういう子ほどウソをつくんですよ。愛情不足の子が多いんですよね」と幸さんを傷つけるような言葉まで飛び出します。
あまりのショックにどう返事をしたのかも覚えていない幸さん。仕事をしていても「愛情不足、仮病、家庭環境の悪さ……」という言葉が頭をよぎり、自分を責めてしまいます。その日、幼稚園にお迎えに行くと……。
それでも先生ですか?
幼稚園にお迎えに行くと、「朝はいろいろと言ってしまいましたが、大丈夫でしたか?」とさい子先生に話しかけられました。
怒る気持ちをグッと抑えながら幸さんは「ゆめちゃんが嘔吐したときに、怒ってひとりで片付けさせたんですよね?」と質問。さらに、そのようなさい子先生の威圧的な態度がちひろちゃんの腹痛の原因だと訴えました。
すると、さい子先生は「ひとりでさせてません。別の先生が手伝いに来てくださっています。わざと吐いたので注意したとお母さんにも伝えています!」と言い返してきたのです。さらに「理由があって指導しているんです。この月齢って自分にとって都合のいいように言うことがありますから」とちひろちゃんを責めるようなことまで言ってきます。
園長先生はさい子先生を信頼しきっており、追いつめられたような気持ちになってしまった幸さんでした。
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教育の知識が長けているとはいえ、子どもたちの扱い方や指導がうまいとは限りません。実際にさい子先生によってちひろちゃんや体調を崩しています。園長先生も経歴だけを見るのではなく、子どもたちとの接し方を見て、判断してほしいですね。