こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。離乳食にトマトを使うとき、皮を湯むきをしますが、1歳を過ぎてカミカミできるようになっても必要? いつまでトマトの湯むきをすればいいのかな? と思うこともあると思います。そこで、今日はトマトの湯むきについてのお話します。
トマトの湯むきの基本
トマトの湯むきとは、トマトの薄皮をむくことです。
【トマトの湯むきの手順】
1. 鍋にお湯を沸かして、火を止める
2. トマトのへたをくりぬき、反対側に薄くバッテンの切り込みを入れる
3. バッテンを下にしてお湯の中に入れる
4. 薄皮にしわがより始めたらお湯からとる(目安:30秒~1分)
5. 薄皮を取る
離乳食時期は薄皮以外にトマトの種も取り除きます。トマトの種を取り除くのは、消化に悪い、酸味を軽減するといった理由があります。
いつまでトマトの湯むきをすればいい?
では、いつまでトマトの薄皮をむけばよいのでしょうか?
離乳食インストラクター協会では、1歳〜1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)になるまでは、薄皮をむくことをおすすめしています。トマトの皮をむくと、消化しやすく飲み込みやすくなるといった点があります。トマトの皮は、大人は簡単に嚙みちぎることができますが、赤ちゃんの咀嚼力はまだまだ未熟。なかなか噛み切れずにのどに引っかけてしまうこともあります。
食べづらいと赤ちゃんがトマトへのマイナスイメージを持つこともあるかも知れません。ですので、薄皮をむいたほうが赤ちゃんも食べやすく感じます。
ミニトマトも気を付けて!
食卓の彩りとしても手軽に取り入れることができるミニトマト。でも、離乳食での与え方については、見落としがちなこともあります。
ミニトマトも皮がついたまま与えると、薄皮が噛み切れず、口の中に残ってのどに引っかけてしまうことがあります。これは幼児期になっても注意が必要です。ミニトマトも湯むきをして、食べやすい大きさにカットするようにしましょう。
幼児期に気を付けること
幼児になってトマトの湯むきをしなくなっても、食べてのどに引っかけることもあるので、トマトを小さく切るようにしましょう。とくにミニトマトは窒息の危険もあるのでカットしましょう。もし、皮つきのトマトが食べにくい、消化できずに便がやわらかくなるという場合は、再度トマトの湯むきをするといいですね。
手間のかかる湯むきですが、赤ちゃんのためにひと手間をかけてあげてくださいね。
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。