息子が涙しながらつぶやいた言葉
それは、娘がハイハイを始めたころのことです。家族みんなで「娘ちゃんがハイハイできたー! すごい!」とよろこびに満ち溢れました。しかし数日後、息子が静かに涙を流していることに気づいた私。今までの息子は、何かあれば大きな声で泣いて訴えていましたが、今回は初めて静かに泣いていたのです。
私は何があったのかわからず、慌てて息子に聞いたところ、「妹ちゃんにせっかく作ったブロックを壊された」とのこと。そして「もう、妹ちゃんがいなければよかったのに……」とポツリと言いました。しかし言った直後に息子は「うそ、うそ」と笑ったのです。
息子は自分の遊びを邪魔されるのは嫌だけれど、妹は赤ちゃんなので仕方ないことだということも理解したうえで、妹に怒りをぶつけずに葛藤していました。私は息子を抱きしめて「我慢しなくていいよ。嫌なことがあったら、ママに言ってね」と何度も伝えました。
息子の「妹ちゃんがいなければよかった」の言葉には、深い意味があるというより、その場のおもちゃを壊された気持ちを表したまでだと思います。とはいえ、そのような言葉が出てきてしまうほど、息子は我慢を重ねていたのだろうと感じ、私にとっては忘れられない出来事でした。
年の差が大きい場合、上の子は「まだ甘えたい子ども」な部分と、「甘えてばかりではダメだ」と理解できてしまう部分の両方があり、心の葛藤が大きいことを感じます。娘の成長とともに、息子も心の成長している途中。私はその成長途中の葛藤を見逃すことなく、しっかりフォローしていかなくてはならないと感じています。
著者:海原えめ/40代女性・会社員。2017年生まれの息子と2022年生まれの娘を育てるアラフォー母。2児のワンオペ育児に奮闘する毎日。サービス業で働きながら、幼児食インストラクターとして活動している。
イラスト:ミロチ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています