夫のサッカー愛
夫は誰もが認めるサッカー好きです。
小学生のころにサッカーを始め、高校と大学はサッカーの能力を認められて、推薦で入学しました。大学卒業後は、知り合いのつてでサッカーのコーチを数年間務めたあと、高校の教員に就職しました。
仕事が忙しい夫は、平日はいつも帰りが遅い上に、土日でも部活の顧問で家にいない日が多いです。それでも、仕事に熱心で生徒思いな夫のことを私は尊敬していたのですが……。
夫がサッカーが好きすぎるあまり、ある言動が私の逆鱗に触れてしまったのです。
高熱の私を置いて行くの?
ある日、私は突然の高熱で仕事を休むことになりました。
「夜ごはんも作れそうにない」と連絡すると、夫は仕事を早めに切り上げて帰宅してくれました。しかし、帰ってきて私が寝ている姿を見ると「俺、今から自分のサッカーの練習に友だちと行ってくるわ」と言って家を出ようとしたのです。
予想外の言葉に、私は「え?せっかく早く帰ってきてくれたのに、今からサッカーに行くってどういうこと?」と聞き返しました。すると、夫は「どうせあなたは寝てるんだし、俺はすることがないから」と言ってきて……。
体調が悪かったため、それ以上夫に言い返すことはできませんでしたが、「つらいときこそそばにいてほしい」と思っていた私にとって、この日の出来事はとてもショックでした。
サッカーと私どっちが大切なの?
それからしばらくして、日曜日に夫と私の休みが重なる日がありました。
久しぶりに夫との時間を楽しめると思った私は「食事か買い物に行こうか、それともレジャーに行こうか」と、とても楽しみにしていました。
しかし、夫に休みの話をしたところ「今度の休みはフットサルの大会が入ったから」と言うのです。
この言葉にカチンときた私は「私たちは夫婦なんだから、予定はお互いで確認してから入れるのが『思いやり』なんじゃない?」「あなたがいつもサッカーに行くから、私はずっと1人だよ。結婚している意味がないじゃん!」と怒りが爆発。そして、ついには「サッカーと私はどっちが大事なの?」と言ってしまって……。
私の怒りを目の当たりにした夫は、しばらく黙っていましたが「申し訳なかった。独身気分のままでいる自分がいた」と謝ってくれました。
それからは、夫婦で休みが被ったときだけでなく、平日の夜に予定が入りそうなときでも事前に確認してくれるようになりました。
サッカーが大好きで土日は部活でほとんど休みのない夫ですが、きちんと予定を教えてくれるようになってからは夫婦喧嘩が減りました。
子どもが2人産まれてからは、少しずつですが、父親としても協力してくれています。家族を大切にしながら、これからも大好きなサッカーを続けてほしいなと私は思っています。
著者:なかまる あゆみ/女性・主婦
イラスト:すうみ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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