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「もしかして既婚者とか…?」なかなか連絡をしてくれない彼。理由を聞くと…予想外の返事が!

いい感じだと思っていた男友だちに告白し「ごめん、このまま友だちで」とあっさりフラれたのは33歳の春でした。このままでは故郷から遠く離れた東京で独身ライフを爆走してしまう!とマッチングサービスに登録したのですが……。

なかなかうまくいかない婚活で…

婚活を始めてから、予定を詰め込みたくさんの男性と会うようにしたのですが、なかなか「良いな」と思った人とは続きません。反対に、お世辞を振りまいた相手からは次回のデートに誘われ……と、婚活によくある「好意の一方通行スパイラル」にどっぷりハマってしまった私。

 

そして、同じく婚活に勤しむ友だちと居酒屋に集っては悩みを言いあう日々。怒涛の婚活スケジュールを1年ほど続けたある日、やっとこの人なら! と思える相手が現れました。イベント制作会社で働く1歳年上の彼は、清潔感があり、なにより話がとても面白い人。

 

恵比寿の雰囲気のいいバルで、初対面にもかかわらず3時間会話が途切れませんでした。別れ際にはあちらからも「またぜひお会いしたいです」と言ってもらい、毎日連絡を取り合うように。3回目のデートで晴れて付き合うことになりました。

 

彼と急に連絡がとれなくなり…

仕事が忙しい彼の都合に合わせてデートを続けること数カ月、「次会うのはいつにする?」とメッセージを送ると、突然彼と連絡が取れなくなりました。仕事が忙しいのかな? と思い、数日そのままにしていましたが、1週間が経つとさすがに心配になり連絡をしてみると、またもや返事がきません。

 

そこから1週間後、彼から突然連絡が。何事もなかったかのように「次の土曜日が空いてるよ!」と返事がきました。そのときは彼とようやく連絡がとれた安心感と、やっと見つけたいい人を逃したくないという気持ちが強く、なにがあったのか問うことなくデートの約束だけをしました。

 

けれども、その後も彼の連絡不精は加速する一方です。ついには「返事がくるのは2週間後」というのがスタンダードになり、私も限界を迎え彼に理由を聞きました。

 

彼が連絡をくれない理由

日曜日の昼下がり、新宿のレトロな純喫茶。彼と対面した私は「どうして連絡をしてくれないの? 別れたいならそれでいいから理由を教えてほしい」と聞きます。すると、彼がこの世の終わりみたいな表情で「前もって約束をすると、そのことに気を取られて仕事に集中できないんだ。キミのことは好きだから、これからは会いたい日にのみ連絡をとる関係になりたい」と言うのです。

 

実は結婚しているのかもしれない……と考えていた私はあ然。「あなたこの34年間、友だちや家族と遊びや旅行の約束をして生きてきたよね? 10年以上スケジュールを組んで仕事をしてきたはずだし、私とも最初はちゃんと約束できていたよね?」と言うと、彼はひたすら無言を貫きます。この人と一緒にいても幸せになれないと判断した私は、千円札を置いて喫茶店をあとにしたのでした。

 

 

婚活における貴重な半年間を無駄にしてしまい、最初はかなり落ち込みましたが学ぶことも多かったです。その後、再び婚活市場に戻った私は初対面ですごくフィーリングが合うかどうかよりも、ある一定の常識や誠実さを持った人かどうかを重視するようになりました。

 

しばらくしてから決して話し上手ではないけれど、お互いに尊重し合える相手と出会い結婚することができました。

 

 

 

著者:東屋ひつじ/女性・主婦

イラスト:すうみ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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