ママ友の義父の第一印象
ママ友とは、よく幼稚園の帰りにママ友の家の前で子どもたちを遊ばせていました。そのときにママ友の義父を見かけることはありませんでした。私が見るのは幼稚園の送りのときに、ママ友の義父が毎朝車の手入れをしている姿。
目も合わないのであいさつすることもできず。恰好もサングラスをかけジーパンにシャツ、首にはギラギラのネックレス、で怖い感じの印象でした。
ママ友の家の前で遊んでいたとき
いつものようにママ友の家の前で子どもたちが遊んでいたとき、高級車が家にやってきました。納車日だったらしく、ママ友も初めて見る車だったようで、義父だと気づいていませんでした。高級車で見た目がかっこいいので、周りにいたママたちも子どもたちも車に釘付け。
人見知りしない子どもがママ友の義父に近づいて、「乗せてよ! 」と一言言いました。それに便乗して他の子どもたちも「乗りたい! 」と言い出したので、私たちママは「汚すから、だめ! 」と高級車に乗ることを阻止します。
するとママ友の義父は……。
車から降りて来たママ友の義父は
「いいよ、いいよ。じゃあ順番に並んで~」といって嫌がる様子も見せずにママ友の義父は子どもたちを誘導します。子どもたちの靴で車が汚れているのを見てはらはらしているママたちの隣で、ママ友の義父はニコニコしています。
さすがにママ友も驚いていました。その姿をみて、ママ友の義父はとても心が広く、やさしい人なのだなと思いました。
この出来事があってから、私はママ友の義父がこちらを向いていなくてもあいさつするようになりました。するとママ友の義父はにこやかにあいさつを返してくれます。人は見た目で判断してはだめだなと改めて思った出来事でした。
ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように!
イラスト/海乃けだま
著者:松谷 えりな
3歳の息子と、年長・年少・1歳の娘たちの4児のママ。教員免許保持。子ども4人と夫、ペットのわんちゃん1匹と暮らしており、趣味は子どもたちといろいろな公園へ遊びに行くこと。