急いで病院へ向かい診察を受けると、医師からは「クローズですね」という言葉が飛び出しました。しかし1時間後、助産師さんが再びママぺいさんを診察すると、子宮口が4cm開いていたため、入院することが決定!
さらに、最終的には子宮口が5cmまで開いていたので、麻酔科の先生を呼んで注射を打つことに。その後、時間の経過とともに麻酔の効果を認識し始めたママぺいさん。医師は麻酔が効いているのを確認し、一旦病室を出て行ったのでした。
痛みに無敵になったママぺいさんに助産師さんは人工破膜をおこなうと、出産用のベッドの状態に変形。ママぺいさんが教えてもらった通りの呼吸とイキみ方を繰り返していると、「頭出るよ! もうイキまないで!」という声が聞こえて……!?
イキむのを止めて下を向くと、そこには…!?
※実際の赤ちゃんの処置時は、手袋を着けています。
ママぺいさんがハッとして下を向いた次の瞬間、
「キエェェェェ」という産声が!
2020年11月某日、
新しい命がこの世に誕生しました。
「産まれたあああ」
赤ちゃんを見た瞬間、
思わず涙が溢れるママぺいさん。
(無事に産まれてくれてありがとう。
私のところに産まれてくれてありがとう)
(今、こんなにも幸せよ。
なのに……どうしてこんなにも涙が出るの)
赤ちゃんを抱っこをすると、
込みあげてくれるいろいろな想い。
この瞬間、ママぺいさんはこれまで感じたことのない
多幸感に包まれていたのでした。
ママぺいさんの赤ちゃんに対する「愛おしい」という気持ちや、今この瞬間に凄く幸せを感じているというのがひしひしと伝わってきて、とても温かい気持ちになりました。コロナ禍の出産ということもあり、大変なことも多かったと思いますが、さまざまな壁を乗り越え、元気な赤ちゃんと出会うことができて本当によかったです。
監修/助産師 松田玲子