莉子さんは、啓治と紀香に本当に下心がなかったのかどうか信じ切れていませんでした。
そのとき、紀香の口からはさらなる事情が語られて……。
知らないところで計画していた夫とママ友…
もう少しで夫から逃げる予定だったと話す紀香。
エスカレートする夫のDVに、紀香は離婚を申し出ますが、夫に執拗に責められ離婚も叶わなかったそうです。
さらに、料理人のため、暴力を振るうときは必ず手を使わないという紀香の夫。あまりの事実に、莉子さんと志保は絶句します……。
紀香は息子のためにも夫から離れる決意を固めていましたが、頼れる家族は、遠方に住んでいる年老いた母だけ。
夫の危害が及ばないように、母には施設へ入ってもらい、自分たちはDVシェルターへ避難しようと計画を綿密に進めていたのです。
紀香たちが莉子さんに事情を黙っていたことを責める志保。
しかし、DVに苦しむ紀香にとって莉子さんや志保と話す時間はかけがえのないものだったのです。紀香は「ママ友の輪から外れたくなかったから黙っていた」と、涙ながらに本心を打ち明けるのでした。
夫から暴力を受け、心身ともに疲れて切っていた紀香。そんな状態になっても守りたかったものが、ママ友である莉子さんや志保との関係だったそうです。
莉子さんたちと一緒に過ごす平穏な時間が、紀香の心が壊れることを止めていたのかもしれませんね。
それほどまでに、紀香の夫は紀香のことを追い詰めていたのでしょう……。
紀香がDVシェルターへ逃れることができた後も、莉子さんや志保と友だちを続けられることを願うばかりです。
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