その行動に怒りを覚えた加奈子は、心の中で"あの人はいらない"と強く決意すると、翌日銀行へ向かうことに。銀行に到着し、受付の女性に宝くじに当たったことを伝えると、「別室にご案内しますので、お待ちください」と言われた加奈子。
席に座って待っていると、突然夫が声を掛けてきました。驚いた加奈子は思わず「ずっとつけてきたの?」と聞くのですが、夫からは「加奈子の様子がおかしかったから、会社を休んで見守っていた」という答えが返ってきたのでした。
「気付いちゃったんだよね」夫の言葉に一瞬ヒヤッとして…
「俺さ、気がついちゃったんだよね」
「気がついた……?何に?」
「この前さ、加奈子と想太は大丈夫だから、
俺のために働けって言ってたじゃん?」
「それ言われてハッとしたよ」
そう言うと、夫はこれまで加奈子にイライラを
ぶつけていたことについて、「最低だった」と口にしたのです。
さらに、夫からは「俺主夫になる」と、
唐突過ぎる言葉が飛び出したのでした。
◇ ◇ ◇
突然「主夫になる」と宣言していた夫。加奈子は驚いた表情を浮かべていましたが、果たして本当にそうに思っているのか疑問が残りました。なんとなくですが、1つひとつの夫の表情が胡散臭い感じがするのは気のせいでしょうか。夫にはどのような意図があって、このような発言をしたのかが気になりますね。