何かがおかしい!
夫との行為中、強い性交痛を感じた私。思えば、その日、私はいつもより濡れていないような気がしていました。ただ、妊活のためせっかくの機会を無駄にしたくないという気持ちが強く、違和感を覚えていても我慢してしまったのです。
性交痛を感じるのは初めてではありませんでしたが、このときは腟内がヒリヒリと焼けるような痛みが。ずっと我慢をしていましたが、次第に「何かがおかしい……!」と不安になり、私たちはやむなく中断しました。
そして夫も心配する中、私は翌日に婦人科を受診することにしたのです。
診断は「カンジダ腟炎」
性交痛を感じたと婦人科で話し、診てもらうと……なんと、カンジダ腟炎にかかっていることがわかったのです。私は「またか」とため息が出るのと同時に、「カンジダで性交痛が?」という驚きもありました。
実は、これまでカンジダ腟炎にかかったことがあり、何度か婦人科に通った経験がありました。このときは、特に症状はなかったので、カンジダになっているとはわからずに、夫と行為をしてしまったのです。
夫は心配していたけれど、むしろ…
挿入したときに痛みが起こったため、夫は自分のせいで傷つけてしまったのだととても心配していました。しかし婦人科の先生に「カンジダ菌は誰もが持っているものだけれど、性器カンジダはうつる可能性があるよ」と言われ、むしろ私は「夫にうつしてしまったかも……私のほうがごめんなさい」という気持ちでした。
幸い夫は感染せず、私の腟炎もまだ軽いほうで、処方していただいた腟錠と塗り薬ですぐによくなりました。カンジダが発症した原因はいろいろと考えられますが、慣れない結婚生活に加え、妊娠を焦る気持ちもあり、ストレスが溜まっていたのかもしれません。
まさか、腟カンジダが原因で性交痛が起こるとは思いませんでした。今後はもう、あのヒリヒリした痛みは経験したくないです。大切な夫婦の時間がカンジダに邪魔されては悲しいので、あまりストレスを溜めないように気をつけよう、と思った出来事でした。
著者/畑野ナツミ
イラスト/マメ美
※カンジダ膣炎は免疫力の低下が1番の原因とされていますが、まれにパートナーに感染することもあります。治療中の性交渉は控えましょう。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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