その後、何度も言い合いになっていたわけですが、ある日、とうとう息子もその渦に巻き込まれてしまったのでした。加奈子は部屋に閉じこもった息子をフォローするため、部屋の前で息子に話しかけていると、突然割り込んできた夫。
夫は自分の支持率を上げるため、加奈子の印象を下げるようなねつ造を息子に話しかけるのですが、すかさず加奈子は全力で否定。しかし、息子からは「お父さんもお母さんも嫌いだ」と言われてしまったのでした。
ショックを受ける加奈子対し、夫は「これで諦めはついたか?」と言ってきて……?
「諦めはついたか?」夫の言葉に妻は……?
「加奈子は嘘だと言っていたけど、
多分想太は信じてたよ」
「俺は加奈子への愛を見せたし、
それに対して加奈子は明らかに拒絶していた」
「俺も想太も加奈子に男がいることに
確信を持てたね」
さらに夫は、「そんな状態で離婚して、
想太はついていくのかな?」と、
とどめのひと言を加奈子に言い放ったのでした。
◇ ◇ ◇
加奈子にとって息子がすべてというのを分かっていた夫は、このように追い込むことで、加奈子の思考を変えさせて離婚を回避しようとしていたのかもしれません。なんだかやり方が姑息な気がしてしまいましたが、加奈子はどうするのでしょうか。しかし、このようなやり方でしか加奈子を引き留められないのだとを考えると、なんだか虚しく思ってしまいますね。