その後も何度も言い合いに発展する度に揉めたものの、結局加奈子が折れて離婚は撤回することに。加奈子の口から直接「離婚は諦める」という言葉を聞くと、夫はホッとしたのか、以前宣言していた「主夫になる」ということを撤回。
さらに、「家事は俺も手伝う」などと言っていた夫でしたが、すべて加奈子に任せっきりにするのでした。
翌朝、部屋に閉じこもっている息子の様子を確認するため、息子の部屋に行って話しかける加奈子。すると、突然息子から「伝えなきゃいけないことがある」と告げられます。さらに息子は「お父さんはお母さんに嘘をついている」と言ってきて……!?
息子からの衝撃告白に妻は…!?
「お父さんはお母さんに好きな人がいるって
言ってたけど、好きな人がいるのは
お父さんのほうだと思う」
「……えっ?パパに……好きな人?」
「僕、ずっと前から知ってるんだ……」
そう言うと、加奈子に事情を話し始めたのです。
息子は、自分の目でその事実を確かめるため、
ある日の放課後、会社へと向かったのでした。
◇ ◇ ◇
「好きな人がいるのはパパのほうだと思う」という言葉を聞いて、思わず顔が引きつってしまった加奈子。いくら離婚を考えていたモラハラ夫だったとしても、この話を聞いて、いい気はしないですよね……。何より、息子からその事実を聞いてしまうというのが、酷な気がしてしまいました。