「このままでは子どもが…」結婚後に知った義母と夫の一面に衝撃。不安が拭えずで

 

結婚前、夫はいろいろなところに気が利いて、常にリードしてくれる素敵な男性でした。デートに出かければドアを自然と開けてくれ、荷物も嫌味のない範囲で持ってくれる人で、エスコートも完璧。

 

シングルマザーだった義母ともとても仲が良く、親や祖父母をとても大切にしていました。家族を大切にしているこの人となら、きっと素敵な家庭を築ける。そう思って3年ほどお付き合いをしたのちに入籍を決め、「素敵な家庭を作っていこう」と心の中で誓いながらハンコを押し、役所に婚姻届を提出しました。

 

結婚後はしばらく2人で過ごしていましたが、私の妊娠をきっかけに義実家で同居をすることが決まりました。

 

そんなとき、結婚前は知らなかった義母のある一面に衝撃を受けるように。義母の体からはいつもアルコールの臭いがし、常に手が震えているようなのです。過去には義母が寝たばこをして、ボヤになったことが何度もあると聞きました。

 

また、義実家は足の踏み場もない状態で、義母自身は「お風呂が嫌い」と言い、義母は1週間お風呂に入らないことも。赤ちゃんを育てるにはかなり不衛生な環境。私としては同居に不安しかなくて……。

 

そのことを夫に伝えてみましたが、夫としては「大好きな母親のそばで暮らせる」と思っていたのでしょう。同居には乗り気で私の意見を聞いてくれないのです。

 

私の意見を聞いてくれない夫。なんとか「子どもを守らなければ」という思い。そして産後でメンタルも不安定だった私は、夫に「同居を解消してほしい」と何度も泣きながら頼む事態になったのです。

最終的に夫は折れてくれ、義実家の近くに住むことになりました……が、子どもや妻のことより、まず義母を気にする夫に私はげんなり。結婚前はそれでもいいのかもしれませんが、家庭を持ってもそのままだと正直困ってしまいます。しかし、夫の中では義母の意見が絶対のようで、何かを決めるときは必ず義母に相談していました。

 

家族を2番目にして義母の意見を最も優先する夫。そんな夫と、これからもずっと一緒に暮らしていく自信がなくなり、結局、私は夫との離婚に踏み切りました。

 

 

結婚後、新しい家族よりもまず義母の意見を気にする元夫と、息子の態度にまんざらではない義母の姿にはびっくりしてしまいました。今や、結婚した夫婦の3組に1組は離婚をしていると聞きます。家族になったとしても、結局のところ夫婦は他人なのかもしれません。もし今後、再婚する機会があったときには、相手と歯車が合わなくなってきたら話し合いの場を設けるなどして、幸せな結婚生活を送りたいです。

 

著者／さとう みく
作画／赤身まぐろ