ギャルママの第一印象
バスの送迎がある幼稚園だったのですが、私とギャルママはお迎え組でした。お迎え組は、バス組のバスが出発するまでの間、門の前で来た人から順番に待たなければなりません。私はお迎えの列に早く並ぶほうだったのですが、ギャルママも必ずといっていいほど先頭に並んでいました。
しかし、その待ち方が衝撃的だったのです……!
ヤンキー座りをしながらスマホをいじり続け、仲の良い人以外とはあいさつもしないので、印象が良くありませんでした。髪の毛は金髪。たまに健康サンダル、へそ出しのファッション。幼稚園にはあまり似た感じの人がおらず、目立っていました。私は正直あまり関わりたくないと思っていました。
ある日、ギャルママから…
長女が小学校に入学すると、登校班で通学するようになりました。その班の中にギャルママの子どもがいました。娘の登校班は朝の集合場所にお母さんが数人来ていて、その中には必ずギャルママが。そして私の仲良しのママ友の子どもとギャルママの子どもが仲良しだということが判明しました。ママ同士もよく話すのだそう。
ある日、仲良しのママ友と遊んでいるときに、ギャルママからママ友に「パンいらない?」 と連絡が。そしてママ友はギャルママにパンをもらいに行って帰ってきたと思ったら……。ギャルママに「〇〇(私)ちゃんにもあげてよ!」 と言われたそうで、私の分も持って帰ってきたのです。
次の日の朝、娘の集合場所に行き、ギャルママにパンのお礼を言いました。すると……。
「全然いい! ってかもらってくれてありがとう。いっぱいあって困ってたんだよね~」 とギャルママ。そして話してみると、とてもやさしい人で、子ども想いだということがわかりました。幼稚園のお迎えで先頭にいたのも、子どもを喜ばせたかったからだったようです。第一印象は何だったんだろうと感じました。
第一印象は近寄りがたい人だなと感じていましたが、話してみるととても話しやすく気づかいもできる人でした。人は見た目で判断してはいけないなと反省した体験でした。
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イラスト/海乃けだま
著者:松谷 えりな
3歳の息子と、年長・年少・1歳の娘たちの4児のママ。教員免許保持。子ども4人と夫、ペットのわんちゃん1匹と暮らしており、趣味は子どもたちといろいろな公園へ遊びに行くこと。