妊婦の社員に指示した手土産とは
※誤)気まづい → 正)気まずい
「妊婦でもいい意味で特別扱いはしないから」
そう言って、上司は妊婦である須田さんに指示をしました。
「いつものあれ買っておいてね」
それは手土産購入の指示。上司の言う「あれ」は、羊羹の詰め合わせ……。
得意先をまわるときに必ず手土産に持っていくことになっていると、須田さんは山本さんに説明しました。しかも、それらは36本セットなどの大きいものでとても重く、あるとき須田さんが調べたところ6kg以上あったとのこと……。
それを聞いた山本さんは驚き、そして妊娠中とわかっていながら頼んできた上司に対して、怒りでワナワナしてしまいます。しかも、須田さんは軽いものはダメ、郵送もダメと過去に言われているとのこと。
「自分で持てよあのジジイ……!」
山本さんは上司に物申す勢いでしたが、気まずくなりたくないと、須田さんにとめられました。
郵送するよりも直接手で渡したほうが相手に対して誠意が伝わるというのは、確かにそうかもしれません。けれども羊羹でなくても相手が喜ぶものはいくらでもあるはず。上司は「いい意味で特別扱いしない」と言っていますが、6kgもの重いものを妊婦さんに持たせるのは単なる意地悪ですよね。せめて購入後はご自身で運んでほしいものです。
※妊娠中は、おなかに力が入ることで子宮が収縮しておなかの張りを感じる、出血するなど、いろいろな問題が起こる可能性があります。また、靭帯(じんたい)が緩んでいるため腰痛も起こしやすいと言われています。おなかに力が入ったり腰に負担がかかっていると感じたりする物は持たないようにしましょう。