自閉症スペクトラム疑いの長男
うちの4歳の長男は、かんしゃくがひどく感覚過敏もあることなどから、医師から「自閉症スペクトラムの疑い」と診断されています。長男は、自分の思い通りにことが進まないとかんしゃくを起こすことがよくあり、それに対して私もイライラしてしまうことも……。
ある日、同じ自閉症スペクトラムの息子さんが2人いる先輩ママと遊んだときに子育ての話になり、私が「いっつも息子のこと怒ったあと、自己嫌悪になっちゃうんですよね。怒らないようにしよう、って思っているのに……」と話すと、先輩ママから意外なひと言が返ってきたのです。
先輩ママの意見
その先輩ママは「え? 怒っていいんだよ。怒られるようなことをしてるんだから。それに、怒るに至るまでにあなたなりの我慢をしてるんだから、必要なときはちゃんと怒っていいと思う。頭ごなしに怒るのはだめだし、“叱る”が理想だけど、ママの気持ちも知ってほしいし、怒ること自体はだめじゃないんじゃないかな」と、言ってくれたのです。
その言葉を聞いて、私は「怒ってもいいんだ」と、気持ちがすーっとラクになりました。それまで、私には子どもを怒ること=良くないこと、母親の自分の我慢が足りていないから、という考えがあったので、子どもを怒ってしまった日の夜は必要以上に自分を責めてしまうこともありました。
先輩ママから「必要なときは、子どもに怒っていいんだよ」と言われたことで、私の子育てに対する精神的な負担は大分軽くなったような気がします。私が子どもを怒ってしまったことで、必要以上に自己嫌悪な気持ちになることもなくなり、先輩ママの言葉にとても助けられたと思っています。
ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように!
イラスト/ふくふく
監修/助産師 松田玲子
著者:吉川 みきな
14歳女の子と4歳男の子、0歳の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。