加奈子は自分を裏切った夫に復讐するために、夫の会社の懇親会で浮気の写真をばらまき、会社の人たちに夫の失態を知ってもらうことを思いつきます。そして懇親会当日、それを実行することで、会社内での夫の信頼は地に落ちてしまいました。
そして、夫と加奈子は離婚することになるのですが、加奈子は息子に離婚したことを話せずにいたのでした。離婚が確定すると、加奈子は宝くじの当選金を受け取りに銀行へ。無事3億円が記載された通帳を渡されるのですが、3億円には一切手をつけず、加奈子は新たな職場で働くことに。
そんなある日、帰宅するとテストの点数が満点じゃなかったことから、息子から謝罪を受けた加奈子。さらに、息子は「前はお父さんに聞けたんだけど」と付け加えると、「お父さんまだ忙しいって?」と質問をしてきて…!?
息子の質問に頷くしかできなくて…
息子の質問に「うん……」とだけ答えた加奈子。
結局夫は、加奈子が散々"息子に会ってほしい"と
懇願したにもかかわらず、
息子に会うことはありませんでした。
加奈子の着信にも出ず、メッセージもスルー。
さらに、3カ月ほど前から養育費の支払いもストップ。
そうした現実を目の当たりした加奈子は、
その事実に心を痛めたものの、
"夫はそういう人間だった"と思い込むことで
消化しようとしていたのです。
しかし、どうしても息子に酷な現実を伝えることはできず、
歯がゆい思いを抱えていたのでした。
◇ ◇ ◇
もしかしたら、このときには息子も離婚のことは薄々気付いていたのかもしれませんね。そんなことを感じさせる切ない表情をしているなと思いました。息子に現実を話すのは酷だったという加奈子の気持ちも十分わかるのですが、やはり親子で前を向くためには全部を話さなくとも、大事な部分はちゃんと話す必要があったのでは……?と思ってしまいました。