重い生理痛に、泣く泣く保健室へ
私は高校生のころ、進学コースで勉強に励んでいました。当時、クラスメイトのある男性に恋をしていましたが、受験に差し支えるのではないかと、気持ちは伝えないまま。雰囲気で「両思いかも?」という気はしていたものの、私と彼は「仲のいい友だち」として、時に励まし合いながら勉強に打ち込んでいたのです。
そんなある日、生理痛がつらくどうしても授業を受けられないときがありました。痛み止めを飲んでもなかなか良くなりません。授業にも集中できず、悩んだあげく私は保健室へ。
ホルモンバランスの影響もあったのか、保健室で横になりながら受験を控えた大切な時期に、授業を最後まで受けられなかった悔しさなどでモヤモヤとした気持ちになっていました。
声をかけられ、そこにいたのは
その後、痛み止めが効いてきたのか、授業が終わるころには生理痛は落ち着いてきました。チャイムが鳴り、教室へ戻る支度を始めようとしたとき、保健室の先生から「お迎えがきてるよ」と声をかけられて……。
「担任の先生がきてくれたのかな?」と思いベッドを出ると、そこにいたのはなんと片思い中のクラスメイトだったのです。私が授業中に保健室へ向かったのを見て、心配して授業が終わってから保健室まできてくれたのでした。
やさしさにひかれ告白!その後…
付き合っているわけでもないのに迎えにきてくれた彼の姿を見て、私は彼のやさしさに心を打たれてしまいました。
そして、「今、気持ちを伝えなければ絶対に後悔する!」と思い、このことをきっかけに、後日私から手紙で告白することに。すると彼からOKをもらい、付き合えることになりました!
受験を控えているのに恋愛に現を抜かしていいものか……とも悩みましたが、かえってお互いに心の支えになり、一緒に受験を乗り切ることができました。
生理痛で心も体も弱っているときに、彼のやさしさが心にしみたエピソードでした。
ちなみに彼とは受験が無事に終わってからも交際を続け、お互い社会人に。そして去年、その彼と入籍しました。彼氏から夫になってもやさしいところは変わらず、私もそんな彼を尊敬して気づかいを忘れないようにしています。
著者/柏あかり
作画/ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!