お目当てのパンが残り1個しかない!
5歳の長男と2歳の次男が2人でドはまりしている、キャラクターシール付きの蒸しパンがあります。近所のスーパーではもともとの仕入れの数が少ないこともあり、いつも買い物に行くときは、そのパンが2個残っていることを祈りながら向かっていました。
普段は次男1人だけを連れて買い物に行くことが多いのですが、この日は兄弟2人を連れて買い物へ。案の定、2人ともパンを欲しがったため、パン売り場へ直行することにしたのですが……。お目当てのパンが1個しか残っていなかったのです。
見知らぬ子連れママが近づいてきて…
残り1個のパンの奪い合いがスタート。「1個しかないね、どうする?」 と私から聞いてみたものの、それぞれが自分が欲しいと言うばかりで埒があきません。「お菓子にしよう」「ジュースも買ってあげる」と言ってみても聞かず、長男は怒り、次男は泣き出す始末。
私があきれ顔で途方に暮れていたところ、私たちを見かねた子連れママが近寄ってきました……。
そして「コレどうぞ」と、なんと同じパンを差し出してくれたのです。私はあまりの申し訳なさに最初は断り続けていたのですが、次男が言うことを聞かずお言葉に甘えることに。
子連れママのやさしさに心から感動してしまいました。見ず知らずの方のやさしさに実際に触れたわが子2人。今後は1個しかないときは1個を2人で分けるように提案するなど、子どもとの関わり方も考えていきたいと思いました。そして私自身も周りの方にやさしく手を差し伸べられるようになりたいと、いろいろなことを考えさせられた出来事でした。
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イラスト/ふくふく
著者:鬼頭いちか
5歳と2歳の男の子の母。パワフルな義両親と敷地内同居中。貿易関連の資格を多数保有。