「ヤバい…漏れてる」背後には意中の彼。「絶対にバレたくない」と思った私は…

 

高校時代、私はダンス部に所属していました。日々の練習はハードで、かなりの運動量。気づかぬうちに、私の体にとっては負担になっていたのだと思います。そのためか、部活を引退するまでの2年間、生理が止まってしまいました。

 

部活を引退すると生理が再開。しかし、生理不順で経血量も多かったり少なかったりとばらばらでした。今思えば、ちゃんと婦人科を受診すればよかったのですが、このときは特に体調も悪くなく、病院を受診せずに過ごしてしまっていたのです。

 

※90日以上生理がこない場合は無月経といわれ、注意が必要です。もし3カ月生理がこないというときはすぐに婦人科の受診をおすすめします。

 

ある日のこと。いつも制服の下にはいていたペチコートのような下着に違和感を覚えました。「これは生理だ」とすぐに気づきましたが、授業中だったため、席を立つことができません。そして、後ろの席に座っているのは、当時、私が気になっていた男の子。

 

もし、制服に経血がついていたら恥ずかしいし、汚れた制服を見られたら、もう彼と顔を合わせられないと思いながら、その時間はなるべく姿勢を変えずに過ごしました。

 

そして、私は授業が終わるのと同時にトイレへ猛ダッシュ！ トイレへ駆け込む途中で足に何かが伝うのを感じました。トイレに着いたころには、完全にアウト。下着には大量の経血が漏れていて、グレーの制服のスカートにも染みついてしまっていたのです。

 

私はトイレの中で「どうしたら……」としばらく考えました。しかし、明らかに経血漏れだとわかるくらいはっきりと汚れていたので、保健室へ相談に行くことに。

その後、トイレから保健室まで、おしりを見せないようまた猛ダッシュ。保健室の先生に事情を説明すると……なんと制服と下着の替え、新しいナプキンを貸してくれました。そして、汚れた下着と制服は放課後まで保健室で預かってくれることに。

 

次の授業まで時間がなかったため、急いで教室へ戻った私。「後ろに座っていた彼に気づかれたら……」と思うとヒヤヒヤしてしまいましたが、彼は幸い何も気づいてなかったようで、その後も普段通りに話しかけてくれました。危うく恥ずかしい場面を目撃されるところでした……。

 

 

生理が始まる際は、腹痛や腰痛といった予兆があったのですが、このときは突然で何の前触れもありませんでした。後ろの席の気になる男の子に見られて一生の恥をかくところでした。この事件以降、きちんと生理用品を常に持ち歩くようにし、手帳には必ず生理開始日を記録するようになりました。

 

その後、大学生になってから婦人科を受診し、生理周期の乱れは病的なものではないことも確認。今は1カ月に1度、きちんと生理もきています。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者／なかまる あゆみ
作画／ちゃこ
監修／助産師 松田玲子