ホルモンバランスの変化を実感
出産前の私は、イライラや眠気といった生理前特有の体の変化を自覚していませんでした。友だちが「生理前だから眠いんだよね」 と話していても、「生理前かどうかは関係ないでしょ。単純に寝不足なんじゃないの?」 と心の中で思っていたのです。
そのため、当時の私は無性にイライラするときには糖分が足りていないんだなと思っていましたし、眠くても動けば眠気が飛ぶと思っていました。
しかし、私は妊娠期間と出産直後に、ホルモンバランスの崩れを身をもって実感したのです。妊娠中の私は、睡眠時間をどれだけたっぷりとっても日中に眠くなりました。さらに、産後には情緒が不安定になりやすくなり、イライラすることもあれば、急に悲しくなることが増えたのです。
この経験をしたことで、生理前のイライラや眠気にも、ホルモンバランスが影響していると考えるようになりました。
生理前の自分を思い出すと…
そんなある日、産後初めての生理を迎えました。そのとき、私はイライラ期を抜け出したことを自覚し、「そういえば最近すごくイライラして夫に当たっていたな……」 と、生理前の自分が無意識にとっていた行動をふと思い出したのです。
そして生理前になると強い眠気に襲われたことも思い出しました。「やることがあるのに眠ったらダメだ」と私は眠らないように我慢して過ごしていたのですが、そうすると今度は余計にストレスが溜まってイライラしてしまうのです。
私は生理前の眠気やイライラをうまくコントロールできず、無意識のうちにそのストレスを夫にぶつけてしまっていました。夫の立場からすればただのやつあたりですし、何も悪いことをしていない夫に当たるのは申し訳ないなと思い、私は生理前の眠気やイライラをどうにかうまくコントロールできないか、対策を考えました。
生理前や生理中の過ごし方
それからの私は、生理前や生理中になると自分を甘やかすようになりました。例えば「生理前で眠いなあ」 と思ったら、すぐに寝るように。今までは「やることがまだあるのに昼寝してしまうのは自分に甘過ぎる」と考えていましたが、寝たいときは思いきって仮眠をとることにしました。
そして、無性にイライラするときには「生理中なんだからイライラするのはしょうがない。甘い物でも食べよう」 と、自分にご褒美をあげるように。今までは「自分を甘やかしてはダメ」と自分に厳しくしてきましたが、できる限りストレスを溜めない過ごし方をするようになりました。
生理前や生理中は、自分を甘やかすようになった私。「生理中だからしょうがない」 との心持ちで過ごしていると気持ちがとてもラクになり、生理前の症状も怖くなくなりました。これからも、生理前や生理中はできるだけ「自分にやさしく、自分を甘やかす」を意識していきたいです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/松谷 えりな
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!