「生理用ナプキン買ってきて」夫におつかいを頼んだら、想定外の結果に？

 

私は度々、生理用ナプキンを買い忘れてしまうことがあります。家にストックがないときに限って急に生理がきてしまい、急いで買いに走ることもしばしば。

 

あるとき、夫が薬局へ行くというので、「生理用ナプキンを買ってきて」と頼んだことがありました。私は単なるおつかい程度の軽い気持ちでお願いをしたのですが、夫はどこか不安そうな様子。

 

「……え？ どんなやつを買えばいいの？」と何度も聞いてきました。特にこだわりのない私は、「夜用なら何でもいいよ」と答えて夫を送り出すと……。

 

すると薬局に着いた夫から着信が。「今、売り場にいるんだけど、“おりものシート”っていうのは別物なんだよね？」と言う夫。

 

「そうか、そこから伝えないといけなかった！」と私は衝撃を受けました。小学生のころから当たり前のように生理用ナプキンを買ってきた私は、夫の生理に対する知識についてを考慮していなかったのです。

 

「おりものシートとは違って、生理用ナプキンは……」と、電話できちんと説明をして、これで私の望む生理用ナプキンを買ってきてくれるだろうと思っていました。

帰宅した夫から受け取った袋を見た私は、「お、惜しい！」と言葉にしてしまいました。

 

頼んだ通り、夜用の生理用ナプキンを買ってきてくれていたのですが、“羽なしタイプ”だったのです。

 

「羽？ 羽ってなに？」と、残念がる私を見て、不思議そうにしている夫。

 

生理用ナプキンの「羽」についての説明や、羽ありタイプを買ってきてほしいことを、すっかり伝え忘れていたのです。夫はなにも悪くありません。けれど、生理用ナプキンを男性に買ってきてもらうのは、こんなにも大変なことなのだと驚いた出来事でした。

 

 

そのあとも何度か夫に生理用ナプキンを買ってきてほしいとお願いしたことがありますが、「口で説明されるだけじゃわからないから、欲しい商品の写真を送って」と頼まれるようになりました。この方法にしてからは希望通りの物を買ってくれるように。改めて、最初にお願いしたときは、夫に大変な思いをさせてしまったと反省しました。

 

著者／宮田しほり
作画／ののぱ
監修／助産師 松田玲子