生理痛がひどくなった大学〜社会人時代
高校生時代は生理痛がまったくありませんでしたが、卒業後、大学生になると徐々に生理になるとおなかの痛みを感じるようになりました。大学では体を動かすサークルに入っていたのですが、生理になると、薬を飲まないとサークル活動もままならなくなるほどで……。
社会人になるとさらに生理痛が悪化したと感じることが増え、平日に生理になった場合は薬を飲んで出勤していました。そして、休日に生理が被ったときは遊ぶ予定をキャンセルし、家で寝て過ごすようになりました。
仕事中に生理痛がピークに…
生理になったある日、その日は平日だったので薬を飲んで出勤しましたが、仕事の途中で腹痛がひどくなりました。しかしその日は上司に付いて外出の予定。私は生理痛のひどさから冷や汗が止まらず、私は意を決して「今日はオフィスで事務作業をさせてほしい」と上司に話してみることに。
しかし、上司からは「仕事だから」と突っぱねられ、結局上司に付いて外出先へ。電車の乗り継ぎや、歩いている最中も、上司は私のことなどおかまいなしに早歩き。「仕事だから仕方ない」と自分に言い聞かせ、「私が上司の立場なら絶対に事務作業に切り替えてあげるのに……」と思っていました。
高校時代の自分を振り返って反省
仕事をなんとか乗り切って帰宅した私。この日の出来事を思い返していました。
そして、私は「生理痛を感じたことがなかった」高校時代のことをふっと思い出したのです。私は高校時代にスポーツ系の部活動のキャプテンをしていました。そのときまったく生理痛がなかった私は、生理になったことが部活動に影響することはありませんでした。しかし部員の中には生理痛がひどい子もいて……。部活には参加したいけれど、生理痛がひどいからグラウンドを走ることや筋トレは厳しいという意見が出ていたことに対して、「そんなの、サボりたいだけの言い訳でしょ」と当時の私は思っていたのです。
今回の経験で、「今日の上司と同じような対応を自分でもしていたのだ」ということを、思い出し、「本当にその子はしんどかったのだろうな」と改めて自分でも反省したのでした。
自分が生理痛を経験するまで、私は生理痛を正しく理解できていなかったように思います。そして、私がそうだったように、実際に経験してみないとどれほどのつらさなのか、女性でもきちんと理解するのは難しいことなのかもしれないとも感じたのです。
しかし、それでも私の周りには、生理痛を訴えるとやさしく接してくれる人がたくさんいます。そのような人たちへの感謝の気持ちを忘れずに、身近な人により生理のことをわかってもらえるように、私自身の経験を話すなどで、生理について考えてもらえるきっかけにはなるかもしれないと思いました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/柴井旅子
作画/ののぱ
監修/助産師 松田玲子
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