担任の先生は男性
私は小学6年生のときに初潮を迎えました。何度目か生理がきたある日のこと、その日は水泳の授業があったのですが、生理中だった私は水泳の授業を見学することに。
母に「生理で水泳の授業を見学するって書いてほしい」と伝えました。
母の反応は?
すると、母が「担任の先生は男性だから、生理が理由で見学しますとは書けないよね」と言うのです。
母は「腹痛のため見学します」とカードに記入しました。そのときの私は、男の先生だと生理が理由だと書けないものなのか、となんとなく腑に落ちない思いでした。
友だちのカードを見てびっくり!
翌日、水泳の授業が終わったあと、先生に頼まれた私は、配布物の手伝いをすることに。
水泳の授業前に集めた水泳カードを1人ひとりに配ることになったのですが、自分と同じく水泳の授業を生理で見学していたクラスメイトのカードには「生理のため見学します」と書かれていたのです!
てっきり「生理だと男性に伝えてはいけない」と思っていた私はびっくり。
帰宅後、母に伝えようかと思いましたが、結局伝えることはできませんでした。もともと母は「人前で生理の話はするものではない」という考えだったからです。そして、そんな母に育てられた私も、この出来事があってから、人前で生理の話をすることをはばかられるように……。
それでも、あのとき「生理で見学します」と堂々と公言したクラスメイトがいたことは、私にとって忘れられない出来事となりました。
私自身、大人になった今でも、男性の前で生理の話をしてもよいのか迷うことがあります。しかし、生理は性別関係なく知っておくことが大切だと思うので、「隠さなくていいのかもしれない」と思うときもあります。
著者/nanoka22
イラスト/まっふ
監修/助産師 松田玲子
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