お下がりの洋服を値踏みするママ
小学1年生の娘はかわいい洋服が大好き。息子の幼稚園で知り合ったママ友が、「お姉ちゃんのお洋服かわいいね。サイズアウトしたらフリマアプリとかで売ってるの?」と聞いてきました。私は、「フリマアプリはやってない。クローゼットに眠ってるよー。片付けなくちゃと思っているんだけど」と話すと、「えー、もったいないね。じゃあうちの子にくれない?」と言ってきました。断る理由もなかったので、「いいよ」と答えてしまい……。
後日。20着ほど洋服を渡した際、「ありがとー!こんなにたくさん、うれしー!いっぱい着せるね」と言い、その場で洋服を広げだしました。傷や汚れがないものを渡したので、「新品みたいじゃん。しかもブランドものばっかり!これ1万円くらいするよね」と他のママ友の前で話します。私は困惑しながらも、喜んでもらえるならいいやと思い、少しモヤモヤしながら帰宅しました。
スマホで見つけた娘の服
ママ友からは、「お出かけのときに着せてるよ!」と連絡をもらいましたが、私があげた洋服を着ているところを見たことはなく……。本当に着てくれているのか疑問に思っていたとき、「いらないお洋服があったら、またちょうだい!」との連絡が入ります。
その話を仲良しのママ友に話したら、「あの人、クレクレママだから気をつけたほうがいいよ。何でもお下がりをもらいたがるから」と聞きました。しかも、「フリマアプリで売っているらしい」というのです。私が好きな子ども服はインポートブランドや個性的な柄が多いので、ブランド名で検索したところ、本当に見つけてしまいました。
しかも、そのママ友のアカウントには、私があげた洋服がたくさん販売されていたのです。それからは連絡がきても、お下がりをあげることはやめました。今はリサイクルショップに持っていっています。
◇ ◇ ◇
着られなくなった洋服は、少しでも役に立てば、喜んでもらえたら、といった善意で渡しているものなので、できれば着て欲しいですよね。渡してからすぐにフリマアプリで売っていることがバレれば、ママ友との関係も悪くなりますし……。最初から売る目的でお下がりを欲しいというのは、やめた方がいいですね。
作画/森田家
著者:清水 奈津枝
2児のママ。IT企業で事務のパートをしながら、ブログなどを執筆中。