やんちゃそうなお兄さん3人組
ある日曜日、私は駅前のファミリーレストランに、当時4歳の長男と生後9カ月の次男を連れて入ろうとしました。ですが、そのレストランは満席……。ウェイティング表に名前を記載したところ、前に1組のお客さんが待っていました。
そのお客さんは20代前半と思われる3人組で、そのうちの1人は右足にはサンダルを履き、左足はなぜか裸足の状態。3人での話し声も大きく、話している内容からも「やんちゃなお兄さんたちなのかな」と思っていました。
お兄さん3人組にかけられた言葉とは
私たちが5分ほど待ったところで、先に待っていたお兄さんたちが案内されることはなく、「時間がかかりそうだな」と思った私は、長男に「違うお店に行くよ」と声をかけました。すると、3人組のお兄さんがこちらにやってきたのです。
「次もうすぐ案内されると思うので、先いいですよ」
なんと3人組は順番を私たちに譲ると言ってくれたのです。先に待っていたのは彼らだったので申し訳ない気持ちもあり何度も断ったのですが、「俺らはまだまだ待てるんで」「お子さん2人もいて大変だし……(長男の前にしゃがんで)お兄ちゃん、おなかすいたよね?」と声をかけてくれ、お言葉に甘えることにしました。
それから数分ほどで私たちは店内に入ることができ、食事を楽しみました。あとから案内されたお兄さんたちが私たちの席の前を通るときにお礼を再度伝えると、「いえいえ、楽しんでください」と温かい言葉。そして長男に向かって「かわいいね、何歳? たくさん食べて大きくなるんだぞー!」と、声をかけてくれました。
見た目からして、「少しやんちゃなお兄さんかな?」と思いましたが、私や長男にやさしく接してくれ、そのギャップにほっこりした出来事でした。
先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。
イラスト/ぽん子
著者:吉川 みきな
14歳女の子と4歳男の子、0歳の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。