私の主婦業が気に食わない義母
ひとり息子の夫と結婚した私は、義母からよく小言をよく言われていました。私の目の前で、義母は夫に「この服アイロンかけてもらった?」「こんなに太っちゃって、脂肪が多い夕飯ばかり食べてるんじゃない?」など嫌味ばかりを言うことが日常茶飯事。
確かに、私は家事全般があまり得意ではありません。よかれと思って義母を手伝おうとしても、失敗してしまうこともよくありました。
長年主婦業をこなしてきた義母は料理上手で要領もよく、新米の私には太刀打ちできない存在です。はじめは義母から嫌味ばかり言われることに悔しさを感じていました。しかし、夫は家族の時間を大切にする人で、お盆やお正月には必ず義実家に帰省しなくてはいけません。
つらくなり実母に相談したこともありますが、「そういう人には逆らっても逆効果。心の中では思っていなくても、義母を立てるようにしなさい」とアドバイスされました。そして私はあることを心がけるようにしたのです。
義母の態度が軟化した方法とは
ある年末の帰省中、おせち作りを手伝っていた私。いつもは義母となるべく会話をしないようにしていたのですが、そのときは義母を褒めて気持ちよくさせる作戦に出ました。
相変わらず、「こんなことも知らないの?」と言われることもありましたが、そのたびに「はい、恥ずかしながら知らなかったです。本当にお義母さんに教えてもらえてよかったです」と返し、ほかにも「お義母さんの料理が世界で一おいしいです」「さすが、お義母さんですね」など、テンプレートのようにセリフを覚えて、すぐ言うようにしました。
義母も、褒められると嫌味を言いにくくなるようで、攻撃される回数が激減しました。気分がよくなった義母は、自ら昔話や自慢話を永遠と語り始めます。それに対しても、タイミングよく「すごいですね!」「さすが!」と相槌を入れるようにしました。
すると、家事を手伝っている間などに私が失敗しても、「あらー仕方ないわよ。あなたは真面目だから、きっとすぐできるようになるわ」とやわらかい言葉をかけてくれるように。実母のアドバイス通り、どんなときも義母を立てるようにしてからは、関係が良好になったと思います。
主婦業が苦手な私に嫌味を言い続けてきた義母。つらかったですが、対抗すればますます状況が悪化します。「苦手だから教えてもらう」というスタンスを取りながら感謝や尊敬の気持ちも忘れず、ちょっと大げさに示すようにすることで、義母の態度も変化していきました。
著者/匿名
作画/ちゃこ
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