生理がこないことが快適すぎて…
高校生のころ、それまで周期的にきていた生理がピタッと止まったことがあります。1カ月を過ぎても生理はきません。性経験はなく、妊娠でないことは確かです。少し心配でしたが、保健体育の授業で「高校生は生理周期が不安定になることがある」と聞いていたので、しばらく様子を見ることにしました。
生理がこなくなると、とても生活がラクになり驚きました。荷物も少なくなり、経血漏れの心配もありません。あまりの身軽さと快適さに、次第に生理がこないことが気にならなくなってしまって……。
私は誰にも相談せず長らく生理がこないことを放置してしまったのです。
病院で告げられた原因はまさかの?!
その後、10カ月もの間生理がきていないことに気づき、楽観的だった私も病気を疑うようになりました。そこで思い切って母親に打ち明けると、婦人科を受診することに。なかなか原因がわからず、とても心配する母親の姿を見て、「もっと早く言えばよかった、重大な病気だったらどうしよう」とひどく後悔しました。
そしてついに生理が止まっている原因が判明。なんと原因は「肥満」でした。先生によると、肥満になると卵胞の発育不良や生殖機能の低下など、排卵へ悪影響を及ぼす状況になってしまうそうです。私の場合は当時、BMI30という大変な肥満状態でした。
生理がこない状態が続くと、女性ホルモンの分泌量自体が少なくなり、将来的に骨量の減少などが起きると言われ、恐ろしくなりました。それから一念発起をして、自分の体のために私はダイエットを開始したのです。
ダイエット開始から1カ月後…
まず、病院の先生と管理栄養士さんと話し合い、1カ月のダイエットメニューを作成しました。内容は食事の改善と運動のみ、薬の処方は一切ありません。
最初は体重がなかなか落ちなかったのですが、友だちから「肌がきれいになったね!」と褒められたことでモチベーションが高まり、体重も次第に落ちていきました。その結果、ダイエット開始から1カ月で無事に生理が再開し、その後は安定した生理周期となっています。
私は高校生のときに、肥満が原因で生理が止まってしまいました。生理がない生活が快適過ぎて、10カ月もの間放置してしまったのですが、あのとき病院に行かなかったらどうなっていたのだろうと、今でも恐ろしいです。体に異変があるときは、自分で勝手に判断せず、病院へ行くことが大切だと実感しました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/匿名
イラスト/赤身まぐろ
監修/助産師 松田玲子
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