働くお母さんをいちばん悩ませる待機児童問題。解決策がいろいろだされるものの、なかなか進まない状態が続いており、早くどうにかならないものか?と思っていらっしゃる方もたくさんいると思います。そんななか、新たに公園保育所について新しい動きがありました。
公園保育所とは?
これまでは、公園に園路や植木といった「公園施設」以外の設備を継続的に置く場合、市町村など公園管理者の許可を受けなければならず、管理者が許可できるのは電柱や電線、水道管などに限られていました。
しかし、都市部で保育所不足が深刻化している状況を踏まえ、2015年から特区に限って保育所設置を容認する運びとなりできたのが「公園保育所」です。
特区だけではなく全国に拡大へ
待機児童問題は首都部に限られた問題ではなく、全国での問題であると判断し、公園内の保育所設置を全国で可能にすることを柱とする都市公園法などの改正法が、先月28日の参院本会議で与党と民進党などの賛成多数で可決、成立しました。
公園保育所のメリットとデメリット
公園保育所のメリットは、やはり保育所がふえることにより、待機児童が減少する可能性があるということだと思います。
その一方で、今まで公園を利用していた方からすれば利用しにくくなる、また、近隣住民にとっては多少の騒音問題など、さまざまな問題も発生する可能性もあるといわれています。
保育所の設置場所がないため、保育所をつくることができないという問題についていえば、公園保育所の設置が可能になることにより、多少緩和されることになるかもしれません。少しずつではありますが、待機児童問題についての対策が実施されていることはうれしいことです。今後の展開に期待したいと思います。(TEXT:東 裕子)