急に伝えられた彼の心変わり
彼はSNSが苦手なので、私たちは今どき珍しく電話とメールで連絡を取りあっていました。そんなある日、彼からのメールに突然「元カノ」の話題が。
デートのときは一切そんな話は出ないのに、メールでだけ元カノについて送られてくるので、かなり不自然でした。しかも「元カノはすごくかわいい」「元カノのことが大好きだった」というように、やたらと元カノのことを褒めちぎるのです。
私はそういったメッセージに対して、過剰反応せず「そうなんだ」と返していたのですが、ある日「君とは別れて元カノとヨリを戻す」といったメールが届きました。これには私もびっくり。なぜなら数時間前まで、彼とデートしていたからです。
返事を返せずにいると、さらに数通のメールが届きます。そこには「元カノは本当にかわいくて最高だから、また付き合いたい」と書かれて、そこまで言われるなら別れようと思いました。
恐怖のネットストーカー
けれども、このままメールで別れるのは嫌だったので、彼に電話した私。「メールにあった通り、別れたほうがいいの?」と聞くと、彼は「いったいなんのこと?!」と驚いています。そこで、一連の出来事について話すと、彼が「実は……」と事の真相を教えてくれました。
なんと、彼は以前ネットで知り合った女性から執着されており、その女性は彼のメールアカウントを乗っ取り、彼になりすまし私や彼の友人に嘘だらけのメールを送っていたのです。パスワードを変更するなど対策をしたようですが、改善しないと彼も頭を抱えていました。
その後、なりすましメールは1カ月ほど続き、私は人生で初めて食事を食べられなくなるほど精神的に追い詰められました。最終的には、彼が法的に対処をしたことで、ようやく「元カノ」によるネットストーカーは終結。
私たちは、しばらくはぎこちない雰囲気でしたが、困難を乗り越えたことで絆が深まりました。この件をきっかけに、以前よりもお互いの気持ちを言葉に表して伝えあう機会が増えたと思います。これまでの人生で一番怖い体験でしたが、「元カノ」の存在が結果的に私たちの関係を深めました。
このような体験を自分がするとは思ってもいなかったので、つらかったですが、彼とのつながりはより一層強いものとなり今では幸せです。あのとき、彼のことを誤解したまま別れず、ちゃんと気持ちを言葉にしてよかったと思っています。これからもお互いに気持ちを伝え合える関係でいたいです。
著者/匿名
作画/ちえ
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