痛みに耐え、学んだのは備えの大切さ
発熱・頭痛・頬の痛みの症状が出てから3日。数日で改善していくかな、と思った症状は良くなることはなく、ひどい風邪のような症状に加え睡眠不足で、私は疲れ果てていました。妊娠中だから、なるべく薬は飲みたくない。でも、もう痛みに耐えられない。病院に行こう、と思ったのは土曜日の夜。
とりあえず明日は薬局で薬を買って、この痛みを止めようと思いました。翌日、薬局で妊娠8カ月であることと今の症状を薬剤師さんに伝えると、驚きの言葉が返ってきました。「実は今、妊婦さんが安全に飲める痛み止めの薬がまったくないんです。新型コロナワクチンの接種後に痛みが出る方々が、その薬を購入していて、在庫切れの状態です」。私は他の薬局に足を運びました。なんとその後、5店舗も……。
そして、どこの薬剤師さんにも同じことを言われてしまったのです。頭痛と頬の痛みが治まるわけでもなく、自宅へ帰り、痛みに耐えながら過ごすことに。
翌日、耳鼻科へ行き、蓄膿症と診断されました。「これはひどいね」と、私の鼻の中をカメラで見ている先生が渋い表情を見せます。「つらかったでしょう」と。薬を処方していただき、痛みは取れていきました。
私は今回の出来事から、事前準備の大切さを学びました。痛み止めは薬局に行けばあるからと、軽い気持ちでいたのが反省点です。このような社会情勢にならないことや自分が病気にならないことが理想ですが、今では最低限の薬は常備するようにしています。
※妊娠中の薬の使用(内服・貼用含む)は自己判断でおこなわないようご注意ください。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
イラスト/森田家
著者:下園ひかり
4歳の娘、1歳の息子、夫との4人暮らし。バックパッカーとして2年間で25カ国を周遊した経験あり。さまざまな国で生活した経験から、常識に捉われない育児を実践中。自身の育児経験をおもしろ話にして情報発信するブロガー兼ライター。