出産中から異変は始まっていた!
私の出産は難産で、かかった時間は27時間。なぜかベッドにお尻を強く押しつけていなければ痛くてたまりませんでした。体勢を変えるたびに激痛が走るのです。結局丸1日、ずっと同じ体勢で陣痛に耐え続けました。
出産時に骨折したことが判明!?
そうして、ようやく誕生したわが子。産後も私のお尻の痛みは激しく、ついには熱も出始めました。出産翌日にレントゲンを撮り、私は尾骨を骨折していることが判明しました。
私は前かがみで立たなければ痛くてつらい状態。治るまでには2カ月かかるとのことでした。「赤ちゃんのお世話は無理のないように」と先生から言われ、ちゃんとお世話できるのか不安は尽きません。そんな状態で私の子育てはスタートしました。
わが子が笑顔にさせてくれた
幸いわが子はとても元気な赤ちゃんで、本当に安心しました。母や夫に手伝ってもらいながら、毎日懸命にお世話をしつつ、なるべく赤ちゃんと一緒に横になるようにして、少しずつ痛みが引いてきました。
そして気づけば笑顔の時間が増えていたのです。「なんでこんなことに……」と嘆いていた私も、「ケガしたのが赤ちゃんじゃなくてよかった」とポジティブに考えられるようになっていきました。
無理をしないよう、体調回復を心がけながらの育児。わが子の愛らしい姿が私に力を与えてくれました。改めて「出産は命がけ」で「命の誕生は奇跡」なのだということを実感した貴重な出産体験でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
イラスト/ななぎ
著者:やまね ゆき
2015年に出産。1児のママ。学生時代から預かりボランティアなどで子どもたちと関わる。現在は出産・育児体験などを執筆中。