絶対にバレたくない
僕が彼女に知られたくなかったことは「いびき」がひどいことです。実家で過ごしていたときには、「隣の公園にいても聞こえる」と言われたほどで、就職して独身寮で生活していたときも隣の住人からよく「うるさい」と言われていました。
そのため、彼女と付き合いだしてからも、旅行に行くときなどはおしゃれなホテルには泊まらずに、ビジネスホテルでシングル2部屋をとり、別々に寝ていました。いびきを聞かれ嫌われたくないという一心でしたが、一緒に寝られないのは切ないです。ただ、結婚後に聞いた話では、彼女は僕が一緒に寝ないことを「誠実」だと思っていたようです。
秘密を打ち明けた日
そして結婚式の後、初めてホテルで同じ部屋で寝ることになった僕は、寝る前に彼女に告白をしました。すると彼女も「伝えておきたいことがある」と言うではありませんか。
なんと彼女も秘密を抱えていたのです。彼女の秘密はずばり「寝相が悪いこと」。どうやら一晩で頭と足が180度入れ替わるほど、寝ている間に動くらしく、交際時に別々の部屋で止まっていたのは彼女にとってもありがたかったのだとか。
お互いに秘密を告白してしまえば、もう怖いものはありません。お互いに覚悟を決めて眠りにつきましたが、その晩、僕は彼女が振り下ろした手に2回顔を殴られたうえに数回キックされ明け方に目が覚めてしまいました。
一方、彼女のほうは僕のいびきのせいでなかなか寝付けなかったそうです。その日は、結婚式でお酒を飲んでいたこともあり、いつも以上にいびきがひどく、まるで「怪獣のよう」だったとか。前半は僕が寝て、後半は彼女が寝たという状況に、翌朝2人で大笑いしました。
結婚初夜のことは笑い話になりましたが、このままにしておくわけにもいきません。翌日から僕は口にテープをして、彼女は手足がすっぽり入る「寝袋」のようなパジャマを着て寝ることにしました。すると、落ち着いて眠れるようになったのです。これからもお互いの良いところも悪いところも受け入れて、仲良し夫婦でいたいです。
著者:花岡夢造/男性・会社員
イラスト:赤身まぐろ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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