私の両親は兼業農家です。父は婿養子。結婚をしてから約40年間、母の農家を支えています。平日はサラリーマン、土日は農業という、休みのない毎日を過ごしている両親に頭が上がりません。今回はそんな両親の背中を見て、これからの育児で意識したいと思ったことをご紹介します。
私にはとうていマネできない両親の偉大さ
3歳と6歳の子どもを連れ、久々に母の故郷へ行ってきました。両親は農作業着に着替えたあと、田んぼへ入っていきます。今日は消毒をするようです。歩いて消毒をするなんて何時間かかるの?というくらい大きな田んぼです。
私は久しぶりに両親の背中をじっくり見ました。自分の故郷を守るため、40年以上も続けていること。育児や仕事をしながら、農家も守り続ける。私にはとうていマネできないと感じ、私の胸は熱くなりました。
両親の姿を見て考えさせられたこと
とくに口うるさかったのは、父親。「静かにしなさい」「聞く耳がないのか」など、あれこれと言われ、うるさいなと思っていました。当時は、言葉だけではなかなか自分に響かなかったのかもしれません。それでも、親は注意すべきことを言わなければなりませんよね。
今になって思うと、当時は言葉よりも親の態度が自分に効いた記憶があります。両親の一生懸命な姿を見て、自分を奮い立たせることのほうが多くありました。親が子どもに示す態度は非常に大切なものだと感じました。
親の姿は子どもに与える影響が大きい
言葉のしつけも大切だけれど、子どもに見せる態度も重要。どんな小さいことでもかまいません。たとえば食事をするときは肘をついて食べない、子どもにそうしてもらいたいのならば、見本を示すことも忘れてはならないと感じました。
また、育児以外に、自分が夢中になれる何かを見つけてみることも大切かもしれません。私は数年ぶりにピアノの楽譜を買って練習をしています。何か目標を決めて、一生懸命に取り組む姿を子どもに見てほしいと思ったからです。
子どもは親の背中を見て育つ。よく聞く言葉ですが、実際にはどういうことなのか考えたことがありませんでした。私も両親のような親になりたいと、改めて両親の姿を見て気付きました。これからの育児の教訓ができたように思っています。(TEXT:ママライター田中由惟)