人生設計を考えると
私と彼は結婚するために、婚姻届を記入していました。そのとき、結婚後、2人でどのような人生を歩んでいきたいかという話に。結婚するにあたり、人生設計を具体的に話し合うことにしたのです。
1年後、2年後、3年後……と順を追って計画を立てていると、彼は「子どもが成長してゆっくり過ごせるようになったら、2人でゆっくり旅行に行けたらいいね」と言いました。
そのとき、私の頭にはあることがよぎります。それは自分たちの両親のことでした。子育てを終えたあと、私たちを待っているのは両親の介護なのではないかと思ったのです。
結婚を諦めたくない!
私と彼はひとりっ子で、頼れる親戚やきょうだいはいません。さらに、お互いの両親は持病を持っていたため、病気で倒れる可能性も高いのではないかと不安になりました。
結婚したいという気持ちに変わりはありませんでしたが、両親の介護への不安の種を軽くしてから結婚したいという気持ちがお互いの頭の中にあったのです。
なかなか婚姻届を提出できずにいたとき、「結婚を諦めたくない!」と踏み切ったのは彼でした。彼は、漠然とした不安で悩むよりも事実を受け入れて、対処法を見つけるほうがいいからと、両親の介護について本やネットで調べるようになったのです。
双方の理解が大切
そして、両親のことも含めて人生設計を立て直すことに。実際に調べてみると、不安が軽くなる部分もありました。
両親は結婚に反対していたわけではありませんが、知っておいてもらったほうがいいと考え、私たちが今考えている両親の老後の生活についてプレゼン。
すると、私たちだけではなく、両親の不安も軽くなったようです。私たちは、晴々とした気持ちで婚姻届を提出することができました。今では健康を意識して、両親たちは積極的に運動してくれています。
親が責任を持って子育てするのと同様に、親の介護も大切なことだと思っています。介護は子どもだけでなく、親にとっても不安なものだと思うので、まだまだ先のことだからと思わずに、一度話し合う機会をつくって損はないのだなと改めて感じました。
著者/灰ジン
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