アメリカに住む友人と、約10年ぶりに再会をしました。アメリカ人と結婚し、2歳と4歳の子どもを持つママです。お互い子育ての話で盛り上がったのですが、おもしろいのが、国が違えばしつけも違うことです。今回は、友人から聞いたアメリカの子育て事情をお伝えします。
しつけは国の文化で違う!
友人が最初に口にしたのが、「しつけの大半は国の文化や家庭の習慣によるもの。しつけすべてが絶対に正しいとも言い切れない」。日本を離れて、そう強く感じたそうです。
日本では普通だと思っていることが、アメリカでは非常識だと思われることも多々あるそうです。最初、私は友人の言っていることにピンときませんでしたが、話を聞いているうち納得ができると感じたんです。異国の地で育児をしているママだからこそ語れることですね。
日本より公共のマナーに厳しい
たとえば、アメリカでの外食マナーの話です。子どもが騒いでもOKな場所では、ハメをはずしますが、大人の場所で騒ぐのはもってのほかだそうです。日本でも外食のマナーは話題になりますが、アメリカはもっと厳しいようですよ。
子どもがレストランに連れて行ってもらうまでには関門があるとか。友人家族はハンバーガーチェーン店を一種の練習場所とし、そこでマナーが守れたら次にステップアップを試みる予定だと言っていました。
日本では協調性重視、アメリカでは?
もうひとつおもしろいなと感じた話があります。日本では「みんな一緒に」といった協調性が重視されていますよね。アメリカでは子どもの主体性を確立してから協調を学ぶ順番なんだそうです。
たとえば、遊具に数人子どもが集まるとします。日本では順番を教えますよね。アメリカだと、ほかの遊びへと子どもを散らすのだといいます。人についていくことより「自分で遊ぶ」ことを優先しているようです。このように国が違えばしつけも違うんですね。
アメリカの子育て事情を聞いて思ったのが、国の文化はもちろん、家庭によってもしつけは違うということです。なにを子どもの教えたいのか、どんな子に育ってほしいのかを決めるのは結局は私たち親自身。そう考えさせられた時間でした。(TEXT:ママライター田中由惟)