お互いの好みを把握
正直、私たち夫婦は食事の好みが合いません。夫は野菜は苦手ですが、私は野菜をたっぷり使った料理が大好き。また、私は濃い味付けが好みなのですが、夫は薄味が好みです。付き合っていたころは、私の好みに夫が合わせてくれていたようで、結婚してからお互いの食事の好みが合わないことがわかりました。
そのため、今では自宅でお互いに食べたいものをそれぞれで作ったり、惣菜を買ってきたり、外食をしたりしています。しかし、食べるものは違っても、食事をするタイミングだけは極力一緒にするように。
この生活は、もしかすると一般的な夫婦の食事スタイルとはちょっと違うかもしれませんが、私たちには合っていると感じています。
毎回楽しみなお土産
結婚生活で夫と違う部分もありますが、そんな中で夫がうれしい気づかいをしてくれるときがあります。夫は、仕事から帰宅途中にコンビニに寄って惣菜などを買ってくる際、私へのお土産を何かしら買ってきてくれるのです。
あるときはコーヒーを買ってきてくれました。私は自宅で仕事をしながらコーヒーを飲むのが好きなので、自宅でコーヒー豆をひいて淹れることもしばしば。
そんな私にとって、コンビニで売っているコーヒーは、手軽に飲めるので、コーヒー豆が切れているときにとても役に立ってくれます。夫はコーヒーを飲みませんが、私の好みを把握してくれていて「今日はこのコンビニのコーヒーを買ってきたよ!」といろいろなコンビニのコーヒーを買ってきてくれるのです。
いろいろなコンビニのコーヒーを買ってきてくれるので、私自身も「こういう風味なんだ!」などたくさんの発見があり、お気に入りのコンビニコーヒーを見つけることができました。
いつも頭の隅に相手への思いやり
そんな夫に対して、私も彼が喜ぶようなことをしてあげたいと思っています。
夫は野球好きで、プロ野球選手のカードを集めるのが趣味のひとつ。スーパーやコンビニなどどこに行っても、カード付き袋菓子をうれしそうに持ってきます。
そんな夫のうれしそうな姿を見て、「たくさん買ってあげたら喜ぶかな?」と思った私は、あるとき、カード付き袋菓子を大型スーパーで箱買い。それを買って自宅のリビングに置いておくことに。
すると、帰宅した夫は「ああっ!」という声とともに、段ボールに駆け寄り「開けていい?開けていい?」と満面の笑み(笑)。
私が「いいよー!」と伝えると、「開封の儀!」と言って、夫の楽しそうな儀式が始まりました。袋を開けて何のカードが出るのかワクワクしている夫の様子に、私自身もうれしくなってしまいました。
他人同士が結婚して一緒に暮らす際、価値観の違いで悩んだりトラブルになったりする話を周囲からもよく聞きます。私たち夫婦はそういったトラブルを回避するために「ルール」を設けず、お互いの価値観を押し付け合わず過ごしています。
その中でも、お互いに小さな思いやりを持つことを忘れない。それが良好な夫婦関係を維持していくためにとても大切なことだなぁと夫と過ごしていて感じています。
著者/月野 結
イラスト/ののぱ
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