「お母さんも自分も捕まっちゃっうんじゃないかと、怖かったんだよね」
当時を振り返る、今のわたし。
警察に注意された出来事は、わたしちゃんの記憶に鮮明に残っており、母の言動は他の人から非難されることだとはっきり認識しました。
周りの目を気にするようになったわたしちゃんは……。
母の現実離れした被害妄想
現実離れした被害妄想も多かった母。
テレビに出ている有名人を見て、「寝てるときにお母さんの首を絞めに来るんだよ」と、わたしちゃんに話します。
「この人、すごく有名な人だよ。うちに来たりしないと思う」
あるとき、どう考えてもおかしいと思い、言い返したわたしちゃん。
すると母は、「わたしちゃんはまだ小さいからわからない! こうやってお母さんの首を絞めてくるんだよ」と言って、わたしちゃんの首を絞めるマネをしました。
「お母さんには話が通じないと思って、悲しかったよね」
大人になったわたしが振り返るように、わたしちゃんはこのころから、母と意思の疎通や心を通わせることを諦め始めました。
小学生に上がる前の記憶。
「お母さんのおっぱいを触ってみたい」
母に甘えたい気持ちから、母のおっぱいを頻繁に触っていたわたしちゃん。
「ちょっと! しょっちゅう胸を触りに来るのやめて!! うっとうしい」
わたしちゃんは、母の言葉にショックを受けます。
「お母さんに甘えたい」という当たり前の欲求が満たされないことが多く、わたしちゃんは、常に寂しい気持ちを抱えるようになっていました。
幼い子どもにとって、「母親と触れ合いたい」と感じるのはごく当たり前のこと。拒絶されてしまったわたしちゃんですが、大人になった彼女が振り返るように、このような出来事は、子どもの自己肯定感の低さにつながるのかもしれません。
家事、育児、仕事と忙しく動き回ることが多く、余裕がなくなってしまうことも多いですよね。しかし、幼い子どもとのスキンシップの時間は、何ものにも代え難いものであることも事実です。そのことを忘れないようにしたいですね。