自分が経営するスナックが潰れ、金づるにしようとしていた女子大生に逃げられ、金に困って自暴自棄になったゴリはサキさんの家にやってきて玄関前で大騒ぎ。近所の男性が注意したため、その日は立ち去りましたが、翌日訪れたのはサキさんの実家。
母がひとりのタイミングを狙って押しかけ損害金を要求するのです。強引に5万円を手にして帰ったかと思いきや、サキさんの母のパート先にまで出没。サキさんと別れているというのに、「捨てられる」などと支離滅裂な主張をしてつきまといをやめずーー。
家にも職場にも現れるゴリ。どうすればいいの?
その頃、サキさんは仕事中もゴリの襲来が心配で気が気ではなく、母からの連絡で実家と母の職場にゴリが押しかけていたことを知り驚愕。さらにサキさんの職場にもゴリが現れますが、警察を呼んでその場を収めてもらいました。
母とともに警察に行き事情を説明しますが、痴話喧嘩だからなどと取り合ってくれず。弁護士に聞いてみても、ゴリが無職でサキさんがシンママと知るとお金にならないと判断したのか、難しい案件扱いをされ、その間ゴリの迷惑行為は悪化します。
派遣でサキさんの出勤する店が毎回変わるのにも関わらず必ずそこにゴリが現れ、一見さんお断りの店のバイト先にもゴリは現れ自分はサキさんの旦那だと叫ぶ始末……。
サキさんの行くところに必ず現れ叫んで暴れるゴリから守ってはもらえていましたが、さすがに仕事がなくなりかけるという状態にまで陥っていました。
そんなある日、バイト先の飲み屋でゴリの知り合いだと言う男に出会います。とうとう知り合いまで送り込んできたのかと肩を落としていると、どうやら仲間ではない様子。
ほっとしたサキさんが思わずこれまでの経緯を話すと、事情を把握した男は「助けやる」と笑みを浮かべ、その展開にサキさんも驚くのでした。
◇ ◇ ◇
ゴリと出会った当初、自信家で胡散臭さを感じながらも、言葉巧みで人の懐に入るのが上手いゴリに騙されてしまったサキさん。お金と女にだらしがなく、社会性に欠けている面も露呈して多くのトラブルを起こし、正体がわかった今も、なかなか撃退できずに苦戦しています。
心細さを抱えているシンママを狙ってお金を騙し取るのがゴリの目的。元夫は女がガマンすればいいという考えで、義両親とも折り合いが悪く、心身ともにボロボロだったサキさん。一方のゴリはマメで子ども好き、家族ぐるみのつき合いにサキさんを誘い家庭的な面を見せ信用をさせていきます。当時、サキさんの心が弱っていたがゆえに、そんなゴリに惹かれてしまい、思わず心を許してしまったのかもしれませんね。
口がうまく悪知恵の回転も早いゴリのような人物は関わらないことが重要ですが、そうできなかった場合は少しの嘘も見逃さないこと、同情心を持たないこと、離れることが大事なのではないでしょうか。
つきあい始めの頃から二股疑惑が絶えないゴリですが泣いて謝られ許してしまったサキさん。その後は女の存在がバレるたびサキさんが別れるといくら主張しても離れてくれませんでした。この時に当事者だけでなく、第三者などを交えて冷静な判断できるとまた状況は変わったのかもしれません。
今回、見知らぬ男の登場という新たな局面を迎えているサキさん。適切な判断でこれからどうにか窮地から抜け出せることを願うばかりです。
このお話は、ベビーカレンダーではこれで最終回となります。続編は、マチさんのブログからお読みいただけますので、ぜひご覧ください!