電話は、ユズさんの実の姉が家にやってくるというもの。ユズさんは8歳のこのとき初めて、自分に姉がいたことを知らされます。
憧れだったお姉ちゃん
両親は遊んでくれず、兄弟に憧れがあったユズさんは、姉がいたことに喜びます。姉はユズさんより8歳年上で、母親の前夫との子どもでした。
実際に会った姉は見た目は派手でしたが、気さくに遊んでくれ、しばらく一緒に暮らすことに。ユズさんにとって姉との生活は、刺激的でたのしいものでした。
しかし姉はすぐに姿を消し、その理由はユズさんの母親の束縛がイヤで家を出たとのこと。母親が前夫と離婚するときも、姉は母親と暮らすことを選ばなかったと言います。
「あんたは私を捨てないよね?」
それからも母親は姉を悪く言い続け、ユズさんに「いい子」になるよう圧をかけるように。
ユズさんもそれに応じることが母親から愛情をもらえる手段だと、信じて疑わないのでした。
ユズさんと同じように、姉にも束縛をしていたユズさんの母親。思い通りにさせようと決めつけてきた結果、2度も子どもが離れることになりました。
実の娘から「息が詰まる」と言われて、母親も少しはショックを受けたのかもしれません。
しかし、姉を悪者にしたり、ユズさんにさらなる期待を寄せたりするのは、負の連鎖になるだけですよね。
母親は本当に子どもを大切に思うのなら、自分の発言を冷静に振り返ることも大切だったかもしれませんね。
北瀬ユズさんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪