トイレに行きたいと言えなかった
ある夏、私は就職活動をしていました。この日、私は会社の方との面談のため、指定されたコワーキングスペースに行きました。担当者の方にあいさつをしようと立ち上がった瞬間、下半身に違和感が! 私は「今生理がきたかも」と思いました。
しかし、トイレに行きたいとは言い出せず、「こんなタイミングで生理になるはずがない」と必死に思うようにしました。
この判断が後に恥ずかしい事態を引き起こすこととなってしまって……。
喜んだ瞬間に…
面談の話はまったく入ってこないまま、時間だけが過ぎていきました。どんな会話をしていても気になるのは経血のことで……。
経血漏れしていないか不安でしたが、話の途中で、男性相手に「トイレに行かせてください」という勇気はありませんでした。
そして、話の終盤に「やっと終わる!」と喜んだ途端、ドロっと多めに経血が出た気がしたのです。
椅子を見て絶望
2時間ほどの面談を終えて椅子を見ると、なんとプラスチックの椅子に経血が! あのときの血が引いていく感覚は忘れられません。
一度は経血漏れのことを言い出せずにコワーキングスペースを出てしまいましたが、申し訳ない気持ちにさいなまれた私は、私はコワーキングスペースに戻って「先ほどあの辺りの椅子に座っていたのですが、経血がついているかもしれません」と、椅子を汚してしまったことを謝りました。
担当者の方は「わかりました。確認しておきますね」と言ってくれて、何事もなく終わったのですが、そのときの恥ずかしさといったら……。
恥ずかしくてトイレに行きたいと言えなかった結果、もっと恥ずかしい思いをすることになってしまいました。
この経血漏れの経験から、どんなタイミングであっても生理になったと思ったら迷わずトイレに行こうと強く決意しました。
著者/Shuri
イラスト/まっふ
監修/助産師 松田玲子
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