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「もうやめて!」母親が認知症の祖母を責めた理由に唖然… #毒親と絶縁するまで 9

「毒親と絶縁するまでの話」第9話。思い込みと感情の起伏が激しい母親と、家族に関心がない父親のもとで育ったユズさん。大人になって初めて、自分の親が「毒親」なのだと気付きました。そんなユズさんが体験した、幼少期から絶縁するまでの物語です。

ユズさんが中学生のころ、近くに住む父方の祖母が末期ガンに。母親は長男の妻という理由で、入院する祖母の世話をひとりで背負います。父親には弟妹もいますが顔すら見せず、母親は家でもピリピリするように。そんな中、母方の祖母が認知症に。徘徊で警察にお世話になるなど日に日に症状は重くなり、板挟み状態の母親にストレスの限界が……。

自宅にいるのに自分の家じゃないと騒ぐ祖母。ユズさんが声をかけ見守る中、ついに母親がキレました。

母と娘の親子関係

毒親と絶縁するまでの話

 

毒親と絶縁するまでの話

 

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毒親と絶縁するまでの話

 

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毒親と絶縁するまでの話

 

「母親らしいこと何ひとつしてこなかったくせに!」
母親は祖母を蹴り倒し、今までの不満をぶつけます。

 

ユズさんは母親を引き止めながら暴力はやめようとやさしく諭し、後日祖母は特別養護老人ホームに入ることになりました。

 

しかしすぐに入居はできず、ユズさんは精神的に不安定な母親のストレスのはけ口に。学校があっても家事をしろと、理不尽に怒鳴られる日々が続きました。

 

そんな中、母親が突然倒れ救急搬送。医師から母親が倒れた原因は過呼吸症候群と告げられます。

 

ユズさんはもっと自分が頑張らなければと思い、成績を維持しながら母親の介抱や家事に励むように。

 

「あんたがいてくれて良かったわ…」
何もしない父親にも頼れない中、母親が呟いたこの言葉に心をつかまれたユズさん。

母親の役に立てることで存在意義を感じ、共依存になっていくのでした。

 


ずっと母親から否定ばかりされ、「もっと必要とされたい」「もっと褒めて欲しい」と願ってきたユズさん。母親が弱ったことで、思いがけない形で願いが叶ってしまいました。

 

追い詰められた状況や閉鎖的な環境では、何かにすがりたくなることもあるでしょう。しかし、親が子どもに頼りきりになってしまっては、その子の人生に大きな影響を与えてしまうのではないでしょうか。

 

母親もまた、祖母から母親らしい愛情をもらっていなかった様子。ですが母親も苦しんでいたなら、なおさらユズさんには同じ思いをさせてほしくはなかったですね。

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    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーター北瀬ユズ

    二児の母です。自身の経験を描いたコミックエッセイ『毒親絶縁日記』(ぴあ)が発売中。

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