ユリも無事に出産を終え、家族が増えて慌ただしい毎日を送っていたのですが、ある日突然玄関のチャイムが鳴ると、そこには赤ちゃんを抱いたモネの姿がありました。ユリが話を聞くと、結婚はしておらずシングルマザーとのこと。
母親とは険悪な関係のため実家は頼れず、幼いころからの友人であるユリの近くに引っ越してきたというモネ。お互いママ同士ということで、子どもの情報を共有しつつも、持ちつ持たれつの関係を築きたいと言い出したのです。
モネの言葉にユリは賛同したものの、モネが帰ると2人の間に微妙な空気が流れたものの、ユリはモネのことをかばい始めました。「ヒナタもあの子と仲良くしてあげて」ユリからそう言われると、ヒナタは……?
夫の頭には、不倫女の顔が浮かんで…
「わかった……」
モネの顔が頭に浮かびながらも、
ユリの言葉に頷くヒナタ。
「大好きな旦那さんと気の知れた友だちと
子育てができるなんて、私は幸せ者だなぁ」
ユリはヒナタにミルクを渡すと、
笑顔でそうつぶや
いたのでした。
◇ ◇ ◇
モネとのやり取りを思い出していたヒナタですが、ユリにはまだ本当のことが言えずにいますね。一方でヒナタとモネの関係を一切知らないユリは、自分は幸せ者だと言っていましたが、本当のことを知ってしまったらどう思うのでしょうか。いっそのこと、ヒナタとモネのことはこのまま知らないほうが、ずっと幸せでいられるのかもしれません……。