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うんちとのたたかい!?出産前後の入院中の便秘ケアって?

妊娠中の便秘。とくにお産前にもなると気になってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか? この記事では、助産師のREIKOさんが出産前後の便秘について解説しています。

トイレ

 

こんにちは!助産師のREIKOです。前回は、切迫早産で入院しているママの便秘に関するお話をさせていただきました。今回は、通常のお産、帝王切開で入院となった場合について、私が働いていた病院を例にお話ししたいと思います。

 

お産で入院!そのときは?

陣痛が来た、破水したなど、いよいよお産!ということで入院。でも、今日はお通じが出ていない。お産のときにお通じが出てしまったら……と心配になる方もいらっしゃると思います。

 

状況によって、医師の指示で浣腸をすることもありますが、基本的にはなにもしません。定期的に便秘のお薬を飲んでいた方は、継続していただいてOKでした。万が一、お産のときにお通じが出てしまっても、助産師にとってはよくあること。知らない間にささっと片付けてしまいますので、お産に集中してくださいね。

 

帝王切開の場合は?

予定帝王切開の場合は、手術の前日の夕方と当日の朝に、医師の指示で新レシカルボン坐薬®を使用していました。定期的に便秘のお薬を飲んでいた方は、手術前日の夜までは内服OKでした。

 

おなかが張っているときは、坐薬の使用が刺激となっておなかの張りが強くなってしまう可能性もあるので、そのような場合は、坐薬の使用はNGでした。

 

経腟分娩後は?

赤ちゃんがママの産道を通って生まれてくる経腟分娩の場合、お産後3日目までは経過観察をしていました。その際、おなかの張り感や排ガスの有無、子宮の戻り具合、食事摂取量、水分摂取量などを注意深く観察していましたよ。

 

お産前に飲んでいた便秘のお薬も内服OK。しかしお産後は、会陰切開や裂傷のお傷や痔などが気になって、いきむのがこわいというママが多くいらっしゃいました。ですので、「これまでにいきんでお傷の糸が切れた方はいらっしゃらないですよ」とよくお話ししていましたよ。

 

会陰裂傷のお傷が大きくなってしまった場合、お産後から下剤が処方され、排便コントロールが必要になる方もいらっしゃいました。ほとんどの場合、お産後3日目まで経過を見て、お通じが出ない場合は、新レシカルボン坐薬®を使用していました。

 

帝王切開後は?

帝王切開後は麻酔の影響もあり、便秘になりがちです。私が働いていた病院では、翌日のお昼からお食事が再開し、午後には歩行するというスケジュールになっていました。お食事と同時に内服もOKになります。

 

帝王切開後の場合、排ガスが術後2日目までに見られない場合と、お通じが術後4日目までに見られない場合、医師の指示で新レシカルボン坐薬®を使用することになっていました。しかし、術後早い段階から活動を開始することで、坐薬を使用する方はあまりいらっしゃらなかったように思います。

 

 

お産後、赤ちゃんのお世話に一生懸命で、トイレに行くタイミングを逃してしまい、便秘になったり、膀胱炎になったりするママもいらっしゃいます。お産後の便秘は、子宮収縮を妨げる原因にもなります。授乳をしていると思いのほか、水分不足になっていることも。妊娠中同様、食生活に注意して便秘を解消していただければと思います。


著者:助産師 REIKO

医療短期大学専攻科卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

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