目は開ける! 声出さない!
激しい陣痛に襲われるなつさん。麻酔を入れているため何も飲めず、喉はカラカラ。
内診は声が出なくなるほど痛く、なつさんは無痛分娩だとは思えないほど苦しい思いが続きました。
それでも必死で頑張り、いよいよ生まれそうになったとき、なつさんの夫が分娩室に呼び込まれました。
無痛分娩だと聞いていたため、なつさんの出産は穏やかに進んでいると思っていた夫は、痛みに悶え苦しむなつさんの姿を見て思わず涙。
いよいよ生まれそうなタイミングに来てくれた医師の内診は激痛でした。
思わず悲鳴を上げたなつさんは、「声を出すんじゃない!」と厳しく怒られてしまいます。しかしそのおかげで喝が入り、もう少しのところまでお産が進みました。
……と思ったのも束の間、赤ちゃんは道に迷ってしまったよう。
次の陣痛で、またあの激痛の内診をおこなうことになりました。
◇ ◇ ◇
今回の出産で1番の痛みを経験した、なつさん。出産の痛みに対して不安や恐怖を持つ方もいらっしゃるかと思います。助産師さんによると、痛みへの恐怖心などで全身が緊張してしまうと、お産が進みにくいということがあるそう。
また、出産の痛みや疲労を緩和し、お産をすすむようにするための和痛分娩「ラマーズ法」というものがあるそうです。ラマーズ法は「子宮口1~3cm」「子宮口3~8cm」「子宮口8~10cm」など、お産の進みに合わせて呼吸法・弛緩法・補助動作を組み合わせておこなう動作のこと。ですが、産院ごとで取り入れている呼吸法などが違う場合があるため、出産する産院でどの呼吸方法を取り入れているのかの確認や母親学級に参加するなどして、出産時のイメージをしておきたいですね。
監修/助産師 松田玲子
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。